株式投資の3文字アルファベット用語は、大きく分けて以下の2つに分類できます。
* 株価を示す指標
* 企業の業績を示す指標
**株価を示す指標**
株価を示す指標は、株価と他の指標を比較して、割安か割高かを判断するために用いられます。
* **PBR(株価純資産倍率)**
PBRは、株価を1株あたりの純資産で割った値です。PBRが低いほど、純資産に比べて株価が割安であることを示します。
例えば、PBRが1倍の場合、1株あたりの純資産と同じ金額で株を買うことができるということです。
* **PER(株価収益率)**
PERは、株価を1株あたりの利益で割った値です。PERが低いほど、利益に比べて株価が割安であることを示します。
例えば、PERが10倍の場合、10年間同じ利益が出ると仮定した場合、1株あたりの利益を10年間にわたって得ることができるということです。
* **PSR(株価売上高倍率)**
PSRは、株価を1株あたりの売上高で割った値です。PSRが低いほど、売上高に比べて株価が割安であることを示します。
例えば、PSRが1倍の場合、1株あたりの売上高と同じ金額で株を買うことができるということです。
**企業の業績を示す指標**
企業の業績を示す指標は、企業の収益性や成長性などを判断するために用いられます。
* **ROE(自己資本利益率)**
ROEは、当期純利益を株主資本で割った値です。ROEが高いほど、企業が資本を効率的に活用して利益を上げていることを示します。
* **EPS(1株当たり利益)**
EPSは、当期純利益を発行済株式数で割った値です。EPSが高いほど、企業が1株あたりで多くの利益を出していることを示します。
* **営業利益率**
営業利益率は、営業利益を売上高で割った値です。営業利益率が高いほど、企業が売上高のうち多くの利益を上げていることを示します。
* **成長率**
成長率は、過去の利益や売上高の伸び率を表す指標です。成長率が高いほど、企業が成長していることを示します。
**株式投資でこれらの指標を活用する方法**
これらの指標を活用するには、まず、各指標の意味を理解することが重要です。それぞれの指標が何を表すのか、そして、その指標が低い場合や高い場合の意味を理解しましょう。
次に、これらの指標を組み合わせて、企業を評価します。例えば、PBRとROEを組み合わせることで、企業の収益性と安全性を両方から評価することができます。
また、これらの指標を業界平均や過去の推移と比較することで、企業の相対的な位置づけを把握することができます。
具体的な活用例としては、以下のような方法が挙げられます。
* **割安株の見つけ方**
PBRやPERが低い企業は、割安株の可能性があります。ただし、PBRやPERが低い理由をしっかりと確認する必要があります。例えば、業績が悪化しているためにPBRやPERが低い場合は、割安株ではない可能性があります。
* **成長株の見つけ方**
EPSや営業利益率の成長率が高い企業は、成長株の可能性があります。ただし、成長が持続可能かどうかを判断する必要があります。例えば、新製品の発売などの一時的な要因で成長率が高まっている場合は、注意が必要です。
株式投資は、リスクを伴う投資です。これらの指標を活用することで、投資の判断を助けることができますが、必ずしも利益が保証されるわけではありません。
初心者の場合は、まずはこれらの指標の意味を理解し、基本的な使い方を覚えることが大切です。そして、徐々に自分で判断できるようになるまで、経験を積んでいきましょう。