トヨタの看板車種であるプリウスが、2023年1月に5代目へとフルモデルチェンジを果たした。

私は、初代プリウスの誕生から、その歩みを常に見守ってきた。そして、5代目プリウスは、これまでのプリウスの進化を集大成した、まさに「最強のプリウス」と言えるモデルだと評価したい。

まず、エクステリアは、プリウスの特徴である流麗なスタイリングを継承しつつ、よりシャープで力強い印象に仕上がっている。また、ボディサイズは従来モデルから大きく拡大され、室内空間も広々とした。

インテリアは、シンプルで機能的なデザインが特徴だ。また、最新の安全運転支援システム「Toyota Safety Sense」を全車標準装備するなど、安全性も大幅に向上している。

そして、何と言っても注目すべきは、パワートレインだ。新開発のハイブリッドシステム「THS II」を搭載し、最高出力は184ps、燃費はWLTCモードで40.8km/Lと、従来モデルから大幅にパワーアップと燃費向上を実現している。

実際に、5代目プリウスを試乗した際には、その圧倒的なパワーと燃費性能に驚かされた。特に、高速道路での加速は、従来のプリウスとは比べ物にならないほど力強く、ストレスを感じることなく高速域まで加速できる。また、燃費性能も、街乗りから高速走行まで、常に優秀な数値を記録していた。

5代目プリウスは、プリウスの新たな歴史を切り開く、まさに「革命的なモデル」と言えるだろう。



もちろん、完璧なクルマというものは存在しない。5代目プリウスにも、いくつかの改善点はある。

例えば、乗り心地は、やや硬めの仕上がりで、路面の凹凸を拾いやすい。また、内装の質感も、もう少し高級感のあるものに仕上げて欲しいところだ。

しかし、そうしたマイナス点を差し引いても、5代目プリウスは、間違いなく「買い」の価値があるクルマだと言える。

特に、燃費性能や安全性、そしてパワー性能を重視するユーザーに、強くおすすめしたい。