そんなハワイなお店でも、原口さんと話す内容は、特撮関係だ。
マスターが「何の話を真剣にしてるんですか？全くわからないんですけど…」と言うので、「さっきからずっと、海底軍艦のドリルは三重らせんだって話をしてたんですよ。そして、それの作り方を聞いたりしてました」と説明したら、余計わからなくなってしまっていた。
原口さんと飲む時はいつもこんな感じで、ウルトラマンタロウに出てきたラビットパンダについて夜中まで語ったり、今日はドリルだったりと、普通に聞いたらどうかしてる話ばかりなのだ。
だけど、趣味の話は時間を忘れるね。本当に楽しいもん。
原口さんも俺も子供時代に東宝撮影所に出入りしてたから、話が合うんだ。だから余計楽しい。
そして、現在進行形で映画に携わってる原口さんだから、現場の小道具トークも出来て、映画マニアで小道具コレクターの俺としては色々と勉強になるんだ。
余談だが、原口さんが仲の良い監督は庵野さんで、庵野監督のエヴァンゲリオンを原口さんが初めて見た時、「ジャンボーグAみたいだね」って言ったら庵野監督は、「そう言ってくれたのは原口さんだけ」って喜んだそうだ。
ジャンボーグAだったのかぁ～、気が付かなかった。そんなこんなで、ハワイ感を満喫することなく特撮談義に花を咲かせたのであった。