「風に立つライオン」ちょっとネタバレ
お客さんといっても無料の招待ですがw
公開が3月14日で、まだまだ先なので、ネタバレはちょっと…ですよね~なのでザッとだけー


舞台あいさつで、企画・主演の大沢たかおが「今までも舞台挨拶はたくさんやってきましたが、この映画に関しては自分の言葉が空回りしている感じがします。なので観ていただいて、感じて頂くのがいちばん。命のバトンをつなぐことがテーマです。みなさんに届くことを願っています。」と話してましたが、観終わったら、この意味が分かりました。
感想をまず言うと…
涙があふれるーーーっ
でも、言葉が見つからない…良かった、感動した、とかどれも当てはまるけど、どれもそんな言葉でまとめられません。。。
辛くて厳しい環境の話だけど、悲しみだけじゃないし、フッと笑顔になれるシーンもたくさんある作品です。
見終える時には涙でぐっちゃぐちゃですが、悲しいだけじゃなく、「あ~無意味じゃなかったーバトンはつながれてる!」と明るくも思えるラストです。
あまりネタバレしちゃいけないので、舞台挨拶で出演者の方々が話されたシーンのネタバレでは…
石原さとみさんが話してた「ケニアの子供たちとのシーンで大沢さんが変な日本語を教える」ってのが、ホントに笑えたし楽しかった。
心も体もひどく傷ついた子供たち、少年兵たちとのやり取りのシーンでは、不意にでる「やべ~」とか大沢たかお演じる航一郎の日本語を意味も分からずマネする子供たち!!
物語の中心の少年兵ンドゥングの閉ざされた心に真っ直ぐに体当たりしていく航一郎のすごいプレゼントにビックリしました。このやり取りはホントに感動です。

同じケニアの病院に派遣された石原さとみ演じる和歌子がどんどん航一郎の影響を受けて変わっていき、彼女なりの生涯を全うするのです。
日本に残った航一郎の恋人役の真木よう子演じる貴子がいる長崎の五島列島のシーンは、こちらも役者ではない現地の方がたくさん出演していて、リアルなゆったりした雰囲気が増してました。
映画は、ケニアの病院のシーンを中心に、五島列島の貴子を中心としたシーン、そして、現代のシーンとして、航一郎の同僚、萩原聖人が過去を振り返るとう方式で流れていきます。
そして、映画の冒頭の震災の場面は、ラストへと繋がっていました。
国も時間も超えた人が人を思いやる心がつながったのを目の当たりにできるラストでした。

過酷な現場で自分に向かって大地で何度も叫ぶ航一郎の「がんばれー」の言葉は、航一郎の強さも弱さも表してる言葉だと思います。
この作品をやりたくて仕方なかったという大沢たかおさんの思いのこもったハマりすぎてる航一郎でした。
萩原聖人演じる青木が最後に「もういちど彼に会いたい」と言ったように、まだまだ航一郎を観ていたかったです…
でも、それはンドゥングごとミケが航一郎となって現代の日本に繋げてくれました。。。
まさに【命のバトン】が繋がった映画でした。
