私はALS。

かつては、何も恐れず、何も疑わず、幸せに生まれ、幸せに育ち、幸せに働いてきた。
あたりまえのように笑い、あたりまえのように歩き、あたりまえのように息をしていた。

しかし、ある日突然、世界が変わった。
身体は沈黙を始め、思うように動かない現実が迫りくる。
言葉も、手も足も、少しずつ遠ざかり、暗い宇宙に浮かぶひとつの小さな星になったような孤独が押し寄せる。

それでも、私は生きている。
たとえその一秒が、痛みや不自由の連続であっても、
その一秒は確かに、生の証だと信じている。

世界が暗闇で満たされる日があっても、
誰にも届かない叫びが胸に渦巻く瞬間があっても、
私はここにいる。確かにここで、今を生きている。

もし、生きている時間が一秒だけだとしても、
その一秒は、人生が続いているという証拠になる。
苦しみの中にも、生き甲斐と呼べる光が、きっとあると信じたい。

幸せの中で育ち、幸せの中で働き、
そして今、病を抱えながら、暗く深い宇宙を漂っている。
それでも、私は、生を諦めてはいない。

私はALS。
私はまだ、ここで生きている。
その事実が、今日も私を支えている。