奈良県立美術館で「吉川観方 -日本文化へのまなざし-」展 | やじのブログ

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残された人生を精一杯生きる。
残り3ヶ月と宣告されてもう8年。

 

暫く歩いて奈良県立美術館。
現在開催されているのは「吉川観方 ー日本文化へのまなざしー」展です。

 

 

 

昭和48年(1973)の開館から数えて300本目の展覧会は、当館創立のきっかけとなった画家=収集家、吉川観方その人に焦点をあてます。

吉川観方といえば、今日、絵画や染織などの美術工芸品を収集したことで知られています。およそ30,000点に及ぶコレクションは、現在、当館をはじめ京都府(京都文化博物館管理)や福岡市博物館に収蔵され広く公開されています。また、画家として優れた作品を残し、風俗史研究家として活躍した生涯は、日本の歴史・文化の振興に大いに貢献するものでした。当館の開館300回目となる本展は、観方の生誕125年・没後40年を記念して、その足跡を改めて紹介しようというものです。

吉川観方(本名 賢次郎 1894-1979)は、はじめ画家を志し、京都市立絵画専門学校(現・京都市立芸術大学)で日本画を学びました。在学中に文展で入選を果たし、一時は伝統的な木版画の制作にも携わりますが、次第に風俗史の研究や美術品の収集に没頭し、映画や舞台、祭礼などの時代考証や収集品の展示に力を注ぐようになりました。観方が主宰した故実研究会もその一例で、中でもコレクションを用いた扮装写生会には時代風俗を学ぶ画家たちも参加しており、同時代の日本画の動向にも関わっています。

 

収集家(コレクター)の眼が選ぶ。画家(アーティスト)の手が描く。
吉川観方自身の作品はもちろん、《伝 淀殿画像》から写楽まで、観方コレクションの名品も一挙展示!


この展覧会では、観方や交流のあった画家たちの作品を展示し、これまで紹介される機会の少なかった観方と日本画との関わりにも注目しながら、その活動を振り返ります。また、《伝淀殿画像》をはじめとする観方コレクションの名品もあわせて展示します。画家であり、コレクターであり、そして研究者でもあった観方が、深い理解と憧憬の念を持って守り伝えようとした日本文化の魅力を改めて見つめ直す機会となれば幸いです。

 
不勉強で、この吉川観方のことはほぼン度知りませんでしたが、
なかなか素晴らしい名品が多数展示されていました。

 

 

見返り美人に色を塗るというワークショップがありました。

 

 

次回の特別展は「田中一光」展。

何年か前にもありましたね。

 

 

近鉄奈良駅まで歩いてゆく途中、地面に生えているキノコ。
なんていうキノコかな?