初春文楽公演夜の部「国性爺合戦」 | やじのブログ

やじのブログ

残された人生を精一杯生きる。
残り3ヶ月と宣告されてもう8年。

高円山の上に早朝、朝焼け。

0107朝



1/7、朝から七草粥を作って食べ、(といっても七草全部は入っていません)

白菜



昼から大阪へ。
国立文楽劇場での初春文楽の夜の部の観劇です。

近鉄日本橋駅で歩き、すぐに地上へ出て、黒門市場を通って。

黒門市場



黒門市場内にはいろいろな店がありますが、
魚関係の店が目立ちますね。
店頭で焼いて食べることのできる店もたくさんあります。

黒門市場

黒門市場


しばらく行くと、国立文楽劇場が見えてきます。

国立文楽劇場



劇場の前には門松や、
もうすぐはじまる「ちかえもん」の宣伝。
門松の餅花はほんまもんの御餅です。

国立文楽劇場門松

国立文楽劇場門松餅花

国立文楽劇場ちかえもん広告



劇場内に足を踏み入れると、そこには鏡餅や、

国立文楽劇場鏡餅



にらみ鯛や、

国立文楽劇場にらみ鯛



春日大社の宮司さんの揮毫による大凧の「申」の文字の額。

国立文楽劇場大凧



初めて見る文楽人形の大きなかしら。

国立文楽劇場文楽人形かしら



初春文楽公演の絵看板。

国立文楽劇場絵看板



文楽公演が行われる大劇場は二階にあります。
二階へ上る階段からみえる垂れ幕。
そうそう、昼の部は嶋大夫の引退興行ですね。
嶋大夫は現役で出演されている人間国宝。
他の存命中の人間国宝の浄瑠璃は、引退された住大夫さんだけ。
源大夫さん、人間国宝となったあとすぐに引退、逝去われましたね。

国立文楽劇場垂れ幕



これは作り物の餅花。

ロビーの餅花



劇場内に足を踏み入れます。
舞台上には、にらみ鯛と大凧。

国立文楽劇場内にらみ鯛と大凧



床の上の御簾には注連飾り、

床の注連飾り



そして盆の上には鏡餅。

床の鏡餅



国性爺合戦のシーンのちらし。

初春文楽公演



「国性爺合戦」は、近松門左衛門作です。

全部で五段あるのですが、今回は一~三段が出ています。 

エキゾチックな風俗を取り入れ、
日本と中国(明)を舞台とするスケールの大きな物語。
当時日本は鎖国していたということでもあり、
初演時(1715年)、17ヶ月ものロングランを記録したということです。

国性爺こと鄭成功は実在の人物です。
その父は明から日本に亡命、母は九州平戸の人。
このモデルを得て近松は自由奔放に物語を構成しています。

主人公の名は和藤内(わとうない)。
日本(和)でも中国(唐)でも無い→和唐無い→和藤内らしいです。
和籐内は両親とともに明の再興のために中国に渡り、
甘輝将軍と協力して勇ましく戦います。 
甘輝の妻錦祥女は和籐内の父の娘で、和籐内の母は継母です。
明の敵韃靼国の武将である甘輝を見方にするべく、
錦祥女とその継母は自分たちの命を投げ出し、
甘輝はそれによって和籐内の家来となる、そういう話です。 

次回の本公演は「妹背山婦女庭訓」の通しです。
2010年の四月文楽公演でも出ていますね。
あの時は人間国宝の住大夫、綱大夫も出演していて、
蓑助、文雀、勘十郎さんも出演されていましたね。
さて今回はどうなのでしょうか。

妹背山女庭訓