妹背山婦女庭訓 | やじのブログ

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残された人生を精一杯生きる。
残り3ヶ月と宣告されてもう8年。

昨日行ってきた国立文楽劇場。
自分は文楽劇場友の会に入会しているので、二ヶ月前に会報が送られてきます。
左が友の会の会報。
一応あらすじ、演目は載っているのですが、
やはり購入してしまうのが劇場で売られているプログラム。


歌舞伎だと1冊かなり高いので購入しないのですが、
文楽は650円なので毎回購入してしまいます。


やじのブログ-友の会会報 やじのブログ-プログラム


劇場にはその月の演目のスタンプが二種類置いてあります。
以前は桐竹勘十郎氏がお描きになったデザインで、
すごく味があったのですが、
去年から別の人がデザインするようになって、ちょっと・・・


やじのブログ-スタンプ2 やじのブログ-スタンプ1


今回の演目の目玉はやはり何と言っても昼の部最後の「妹山背山の段」です。


本床、仮床があって右から左から義太夫が聞こえ、
しかも大夫が住大夫と綱大夫と二人の人間国宝。
三味線も人間国宝の清治さん。
人形遣いも人間国宝の吉田蓑助(雛鳥)、吉田文雀(後室定高)と二人の人間国宝が出演しています。


琴を弾く鶴澤寛太郎さんは、人間国宝鶴澤寛治さんのお孫さんで、
最近胡弓や琴をよく演奏されています。

和風ロミオとジュリエットと言われていて、
愛しあう雛鳥と久我之助は親同士が対立しているので一緒になれません。

最後に妹山、背山の間を流れる吉野川を、
雛鳥の首、そして雛道具が妹山から切腹した背山の久我之助の元に渡ってゆく。

この場面はやじの実家の方で行われる送り雛の風習が元になっているとか。


送り雛:毎年4月の第1日曜日に行われる春の風物詩。
 晴れ着姿の女の子たちが川原で、「 流し雛さま、私たち今までの罪汚れを吉野川の流れの上に、おとき下さいまして、清く、正しく、明るく健やかに育ちますようにお願い致します。どうか私達の切なる願いをおききどけ下さいませ。 」
と願いの文を読み上げたあと、川辺にかがんで、千代紙で作った手作りの雛人形を竹の皮の舟に乗せ、願い事を書いた短冊を添えて吉野川に流し、手を合わせます。
 「 流し雛 」 の古い記録は、源氏物語須磨の巻に光源氏が巳の日に小竹に雛を乗せて流したとあります。
女の子の病封じを願うだけでなく、いにしえより伝わる「みそぎ」の行事でもあります。

やじのブログ-流し雛