奈良市美術館 | やじのブログ

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残された人生を精一杯生きる。
残り3ヶ月と宣告されてもう8年。


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そんなものあるのか?と言われる「奈良市美術館」。
ちゃんとありますよ、スーパー「イトーヨーカドー」の五階。
そこそこ綺麗な会場です。


といっても、まあ、大したものは出ませんけどね。


夏休みというわけでしょうか、今の夏休み特別展は
「なら世界遺産・文化かるたとならの紙芝居原画展」です。
それと同時に「小学一年生はがき絵大集合」テーマは「わたしの好きな奈良」も。


「なら世界遺産・文化かるた」は2005年に奈良教育委員会が、
かるた遊びをしながら「なら」のまちを深く知り、好きになることで、
感性豊かな子供を育成することをテーマに作成したものです。

読み句は市内の幼稚園の保護者などから募集して選定されました。
そして絵札は奈良県出身の画家増井清氏が描いています。
この展覧会ではかるたの絵札に描かれた47作品、
かるたを収めている箱の箱絵1作品、
そして、予備候補となった11作品の計59作品が展示されていました。


ソレと同時に、奈良市の平成二十年度の市民規格事業の一環として、
奈良のむかし話を伝承する会と奈良市が作った紙芝居も展示されています。
2008年に作成された「良弁杉」、翌年に作成された「いうなの地蔵」の原画。
これを描いたのはやはり奈良県生まれの中谷有香氏。
同時に氏の描かれた紙芝居「おにのつのたべちゃうの?」の原画も。
合計で36作品が展示されていました。


「良弁杉」という紙芝居は初めてみたのですが、
文楽の「二月堂郎弁杉由来」の話ですね。
明治時代に作られた新作浄瑠璃です。
この作詞・作曲は他にも「壷坂霊験記」を作っていますね。
どちらも、まあ、戯曲としては「仮名手本忠臣蔵」や「義経千本桜」、「菅原伝授手習

鑑」などの三大浄瑠璃、あるいは近松作品と比べると、見劣りがするのですが、
単純なストーリーに人情に訴える要素が強くて、人気の作品です。