こんにちは、しんどう なおこです。

 

週末、久しぶりに東京に出ました。

私の好きなことの一つに、美術館へ行くというのがありまして。

都内は素敵な美術館があり、魅力的な展覧会も開催されているで、

気になっていたこちらを観に行きたくて。

 

ルート・ブリュック 蝶の軌跡

初めて知ったアーティストで偶々チラシで見つけて。

そのチラシに載っていたライオンのような陶器でできた動物が愛らしかったのと、

アラビアというフィンランドの老舗陶器メーカーで活躍されていた方というので。

マリメッコのようなフィンランドデザインも大好きですし、

北欧の文化は惹かれるしぜひとも観たい!と興味を持ったのですね。

 

東京駅と隣接している東京ステーションギャラリーは、

昔の東京駅のレンガの壁が活かされつつ現代的な建物に生まれ変わり。

落ち着いた雰囲気で鑑賞できるお気に入りの美術館です。

 

このルート・ブリュックさんは陶板やタイルを用いた作品であるせいか、

作品の撮影がすべてOKという珍しい展示でしたが。

その撮影でのシャッター音に対する苦情が多くて、

展示している二階・三階のうち、三階でのみ撮影が許可されるように変更されたとのこと。

 

私としては特に撮影するつもりはなく鑑賞していましたが。

繊細な色合いで、自然や動物や宗教が描かれている作品は、

独特な温かみもありどれも素敵で。

鑑賞者は女性が多かったのですが、男女問わずスマホで作品の撮影を次々としていました。

 

鑑賞に来られる方々は基本、周りに気遣いながらされているので、

割り込みのような邪魔をするとか、長時間動かないような人はその場にはいませんでしたけれども。

確かに、シャッター音があちこちですると、落ち着いてという気分にはなれなかったです。

 

個人的には、美術館に行き作品に会いに行くのは、

じっと静かに見て、どんなものが感じられるかを味わいたいので。

お喋りしながら鑑賞している人たちというのは苦手で、

居れば避けながら観てきました。

 

その佇んでいる間、その場に居る複数の人たちと一緒に、

その作品との交流が生れていると思うのですね。

 

そこに余計な雑音は有難くないので、

シャッター音が気になるというのは同感でした。

 

ただ、静謐なテーマの作品の前では幸い撮る人がいなかったのと。

三階から二階に移ったら撮影禁止エリアとなり、落ち着いて観られましたから。

まあ、最終的に鑑賞後の余韻としてはよかったです。

 

三階の作品は、作品がより抽象的になり、テーマも壮大なものもあり。

小さいピースから大きなピースの様々な組み合わせで成り立つのに、

一体どんなイメージをして計算していったか、途方もない創造性に畏敬を感じました。

 

基調が白と黒で雰囲気が変わる作品

素朴なアースカラーとビビットなアクセントカラーの立体的な都市

金彩の時期の重厚な世界観

そして、映像でしたが流氷の壁画の細かい組み合わせのアップと全体像は圧巻で、

現物をいつか観る機会があればとも思いました。

 

今回は、画集は買いませんでした。

観た印象と印刷されたものとの差が、

立体作品だと余計に気になってしまうので。

 

新たに好きになったアーティストが増えて、

暑い日でしたが出かけた甲斐はありました。

 

展覧会は、6/16(日)まで開催されています。

もし東京に出る機会が近々あるようでしたら、ぜひお立ち寄りくださいませ♪

 

では、今日も読んでいただきましてありがとうございました。