連載が毎日新聞で始まったのは昭和33年だそうで、45年くらい前か。
登場人物の話し方も時代がかっていて、読みなれない感じだった。
語尾に「~~ず」と付けるのは、小説では初めてだった。
「それでは参りましょうず」
とか。
ツイッターで使っている人はいたけど、日本語として成り立ってるのか知らなかったんだな。
この本は足利尊氏が主人公で、もう700年も昔の話だ。
尊氏は初っ端から藤夜叉という旅芸人の女と子供を作ってしまうのであるが、この本の描写では最初それが全く分からなかった。ただ逢瀬の話だと思ってたが、その時にまぐわったようだ。
巻末の系図を見ていると、長男は家を継がず弟の養子になったらしい。この時生まれた子供がどうもそうなりそうだ。
こんな話はどう作ったのかと思っていたが、昔成立した講談物に出てくるその名が出てくる女性らしい。
一巻なので、話はまだまだ北条政権の時代の話だ。
北条政権末期、一つの時代の終焉が近いからか、色々と世間も騒がしい。
最初はあまりに馴染みのない時代の話だし、面白く感じられるのに時間がかかった。
そういえば長く読み継がれる本には男女の話がよく出てくると思った。