「民族」で読むアメリカ  野村達朗著

 アメリカ成立から1980年代までの移民史を解説する。
 建国当初のヨーロッパ系移民を頂点に、新しい民族集団が移民する毎に最下層が入れ替わり、WASPがどんどん地位を押し上げられて行くのが良く分かる。
 1992年に書かれた本だが、このころから既に中国系移民問題、ヒスパニック移民増大問題などが書かれている。
 白人間では元の出身国にこだわらない婚姻が進んでいる。また、アジア系と白人系の婚姻も同様だ。緩やかに人種間の融合は進んでいるらしい。その中で黒人だけは最初の婚姻をほぼ全て黒人同士で行っているのが目を引く。
 今やアメリカは人口が三億人らしい。ヒスパニック系の激増も合わせ、どんどん変容していくのだろう。