永楽帝 著寺田隆信

明朝創始者の二代目皇帝、永楽帝の本。
永楽帝は初代皇帝の四男。
二代目皇帝は本来は長男の長子、即ち永楽帝の甥が継いでいたが、武力により殺戮、自身が二代目になった。
そのような陰の部分もありつつも、自身在世中に領土をモンゴル、ベトナムまで広げ、鄭和を派遣して大航海を行った。
永楽帝に関連して同時代のチムール、足利義満にも章を割いて説明している。
なかなか面白く読んだ。

中国の歴史は同族が骨肉相食む凄惨な物も多い。
この永楽帝も甥の遺臣達にも残虐な仕打ちをしている。

その一方で鄭和の航海には素直に感心させられる。
約30年の間に7回も航海へ出、30ヶ国以上をめぐったそうだ。
中国の輝かしい歴史の一つだと思う。