認知症の対応に困る症状で
かなり上位にあがる
ひとり歩き
ひとり歩きってなに
認知症でおこる徘徊のこと
近年、徘徊という言葉は
認知症への
偏見を強める可能性があるとのことから
ひとり歩きと、
呼ばれることが多くなっています
ひとり歩きの対応で
困った方も多いのではないでしょうか
ひとり歩きの原因は‥
見当識の低下
見当識が低下すると
場所に対する認識が低下する
自宅にいても
【ここは、自分の家ではない】
という認識になり
自分の家を探して
1人で出かけてしまう
地誌的見当識の低下
認知症になると、
方向感覚が低下しやすい
普段行っていても
スーパーなどに行く道中で
道がわからなくなる
家に帰れず、歩き続けてしまう
🟰迷子状態に
せん妄
せん妄とは、軽度の意識障害
痛みや薬・内臓疾患・環境変化など
様々な原因でおこる
せん妄中は、
本人の意思とは無関係な行動をしてしまう
家から出て行ってしまったり
ひとり歩きの症状がおこることも
常同行動
同じ動作や行動を、繰り返してしまう症状
毎日同じ時間にお店に行くなどの症状がおこる
進行すると、
同じルートを歩き続けることも
周りからは徘徊しているように見える
ひとり歩きの、基本的な対応方法
目的を理解すると、
本人が納得する対応ができるので、
ひとり歩き行動が落ち着きやすくなります
基本的な対応方法
・行動や言動を否定せず傾聴する
・目的を理解する
・本人が納得する声かけをする
・気をそらせる(お茶を飲む等)
話を聴くことで、落ち着くことも多いです
この基本的な対応方法
家の中や施設の中での
ひとり歩きの場合は有効ですが
介護者が対応に困るのは
お外へ行っちゃうひとり歩きですよね
グループホームでも、
入居当初のご利用者に見受けられます
『ココは自分の居場所じゃない』
と、思っちゃうんでしょうね
そういう時は
可能な限り、一緒に歩きます
興奮していらっしゃる間は
あまり話しかけず
危険だけを回避して
一緒に歩きます
落ち着いてこられると
「足痛くなった」
「喉乾いた」
「お便所したくなった」など
の、言葉が出てきたときがチャンス
「ちょっと休憩しようか」
と、お伝えして
迎えの車を呼びます
そして
お外へ行っちゃう目的・原因を考えます
どうすれば
グループホームが居心地良くなるのか
正解はありません
お一人おひとり
性格も違えば、考えることも違うから
ただ、一つだけ言えるのは
閉じ込めない
事故などの危険を回避するために
閉じ込めたい気持ちは理解できますが‥
閉じ込めようとすると
認知症の方は、無理やり外に出ようと
危険な行動や手段に走ることがありえます
そして
いま出来ていることが出来なくなる
認知症が進行する
という結果になりかねません
もしひとり歩きの兆候が見られたら
ケアマネさんに相談して
見守りシステムを利用することも
良きかと思います
一人で悩まず
まずは相談
何かしらのサポートがあるはずです
今回は、
介護者が困っちゃう、ひとり歩き
の、お話でした