- 隠蔽捜査 (新潮文庫)/今野 敏
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内容(「BOOK」データベースより)
竜崎伸也は、警察官僚である。現在は警察庁長官官房でマスコミ対策を担っている。その朴念仁ぶりに、周囲は“変人”という称号を与えた。だが彼はこう考えていた。エリートは、国家を守るため、身を捧げるべきだ。私はそれに従って生きているにすぎない、と。組織を揺るがす連続殺人事件に、竜崎は真正面から対決してゆく。警察小説の歴史を変えた、吉川英治文学新人賞受賞作。
北上次郎氏が解説の最後で書いているように、本書は新鮮な警察小説でありながら、同時に感動的な家族小説
だ。
小学校で同級生であったが、竜崎はいじめられていたと思っていた伊丹が、同期でキャリアとなり警視庁の
刑事部長になっていた。竜崎が「変人」と呼ばれるほど、融通が効かず、堅物であるのに対して、伊丹は俗人的
で清濁併せ呑むタイプだ。青臭い竜崎に対して、大人の伊丹という対比で描かれている。
この小説を読んで、竜崎に共感できる人が官僚でに多くいて欲しいと感じた。因みに私は、伊丹タイプだと
思った。小説を読んで自分の考え方が恥ずかしいと思った。
