スーパーホーネット回顧録 | 矢作厩舎オフィシャルブログ「よく稼ぎ、よく遊べ!」Powered by Ameba

スーパーホーネット回顧録

こんにちは、細川です。
ブログ読者の皆さんはご承知のことですが、
矢作厩舎の大将格であるスーパーホーネット
引退してしまいました。

僕自身もちょっと感慨深くなって
スーパーホーネットのこれまでの成績を思い返してみたのですが、
戦績を眺めるだけでもいろんなことが駆け廻りますね。

ホーネットのデビュー戦は5年前になりますが、
初戦で騎乗したのは岩崎祐己騎手でした。
岩崎騎手とは今でも週1くらいのペースで栗東トレセンで話す仲。
彼はホーネットの2戦目ではタイミングが合わなくて騎乗できず、
以後彼が騎乗することはなかったのですが、
彼はその後もずーっと
ホーネットのことを気にかけてくれていました。
「調子はどんな感じか」など。

朝日杯で僅差の2着と好走したものの、
3歳時のクラシック路線では好成績を残せなかったホーネットは
3歳秋、安部幸夫騎手の騎乗で勝ったカシオペアSで
きっかけをつかみましたね。

ホーネットに藤岡佑介騎手が騎乗するようになったのは
4歳になってからでした。
この年の安田記念では11着で、
僕の目には「大舞台ではダメなのかなー」と映ったのですが、
ところが当の本人、佑介騎手はこのとき
「大きいところを狙える力がある」と感じたそうです。

その後、ポートアイランドSで圧勝してから
馬が本格化した印象ですね。
この年のマイルチャンピオンシップでは
ダイワメジャーの2着でした。

5歳の頃(2年前)がいちばん良かった頃かな。
高松宮記念は5着でしたが、
京王杯SCでレコード勝ち(当時)を決めたし、
秋の毎日王冠ではあの女傑ウオッカを差し切っての大金星
ウオッカに先着した数少ない馬の仲間入り
果たした瞬間でしたね。
そして、1番人気で臨んだマイルチャンピオンシップ。
勝利を期待していましたが、
勝ち馬に内をすくわれてしまったのも印象に残っています。

6歳になった昨年は、読売マイラーズCが印象的。
のちのGI馬カンパニーを
最後まで抜かせず勝利したあのレースでは、
ホーネットに乗り慣れた佑介騎手の巧さが出てましたね。

そして今年は、なんといっても安田記念での復活劇。
この馬の持っている底力が存分に発揮されたレースでしたね。
2着でしたが、勝利まであと一歩だったなぁと思わせる走りを
ホーネットは見せてくれたと思います。

最後のレースは天皇賞になってしまいましたが、
ずっと矢作厩舎を盛り上げてくれましたし、
ファンも多くて、いっぱい愛された馬

僕は外(外部)から見ている人間ですが、
いい馬だったなぁとつくづく思います。

馬が本格化した頃だったかな?
藤岡佑介騎手がこんなふうに話していたのを覚えています。
「他馬に乗る予定を断ってでも
 ホーネットには絶対に乗せてほしい」

たしか佑介騎手は合計19回ホーネットに騎乗していますね。

ちなみに、スーパーホーネットは3月20日生まれ
矢作先生と誕生日が同じ
ですが、
僕にとっても思い出深い馬でした。
僕からも「お疲れ様でした」と言いたいですね。
今後は種牡馬として活躍してくれることを期待しています。