久しぶりに質問に答えます
こんばんは矢作です。
今日は久しぶりに
皆さんから寄せられたコメントに
いくつかお答えしようと思います。
それでは一気に行きます。
・騎手に対する厩舎の評価および起用法について教えてください。
騎手の評価とは、いきなり抽象的で難しい質問ですが、これはもう自分のフィーリングですね。起用法については、成績のいい騎手を優先して乗せるのではなく、各々の馬に合った騎手を選んで乗せられる調教師が、優れた調教師だと僕は思っています。
・所属騎手だと他厩舎の騎乗はむずかしいのですか?
全然難しくないです。所属とかも関係ないですし、慎についても現状では他の厩舎から依頼がないですが、僕が乗せるのにも限界がありますから、少しでもよその厩舎から依頼が欲しいです。
・モズの近況は?
スプリングSを目標にしていますが、裂蹄がよくならないので、もう少し復帰が後にずれ込む可能性もあります。
・(ミカエルビスティーについて)何故この時期に4回も遠征したのか?
勝浦騎手との兼ね合いもありますが、勝てるレースを選択していたら、たまたまこうなったのが大きな理由。それと最初からクラシックを目標にしていたので、皐月賞、ダービーの舞台となる中山、東京を早くから経験させたいという思いもありました。
・ミカエルビスティーの次走について?
アルメリア賞かすみれS。
・もたれるっていうのは騎手の責任なんでしょうか?
馬の責任です。
・グロリアスノアの状態は?
予定通りにきています。根岸Sのとき完調手前で勝てたし、今回さらにいくらか上積みがあると思います。
・スーパーホーネットについて。
帰厩時に馬運車で筋肉痛を起こしたのは正直誤算でした。ただ新聞には書かれていない追いきりをもう1本こなしており、かなりのところまで持ってこれました。ただ完調にはちょっと届かないかな。
・最近、騎手がポジション取りに怖れていると思いませんか?
それは感じることもあります。競馬全体をみるとそれが競馬をおもしろくさせていないような…。ただ僕の場合は「行け!」の指示が多いですからね。ウチの厩舎としては特に感じませんね。
・ポジションを取りに行って、引っかかるのは調教師、馬主が嫌がりますか?
それは嫌がりますね。でも、そこら辺は考えて僕は指示を出してるし、あえて「かかってもいいからと行け!」っていう場合もあります。
・グランプリエンゼルには熊沢騎手が似合います。そのコンビがみたいです。
前走の乗り替わりはオーナーの希望もありました。次走、オーシャンSは熊沢騎手で行く予定です。
・競馬場で先生は帽子を被っているのですぐわかりますね。
最初は“矢作”という人間を知ってもらう手段として考えていましたが、定着してからはプレゼントとして頂くことも多くなり、今はレース、馬によっていろいろ使い分けて楽しんでます。ちなみに勝負帽子のひとつが
香港遠征でも被ってたこの帽子です。
・スーパーホーネットの鞍上には藤岡佑介騎手を乗せるんですか?
意見は様々だと思いますが、アンチもファンですからね。
・ラナンキュラスの近況は?
先週戻ってきまして、体は少しふっくらしてよくなっています。ただちょっと馬が硬いかな。調整過程、相手関係すべてをみて目標はフィリーズレビュー1本に決めました。
・ジョディーズラインのノドが毎回気になるなら、治療して治してよ。
せっかちにそういわれると困りますが、まず手術する前にその症状の専門的知識と過去の症例判断というのが必要です。すべての馬が一概にそれに当てはめられるのか調べてみないと。間違った対処をしてしまっては取り返しがつきませんからね。
ノドの病気はいくつかありますが、そのほとんどがノド鳴り(咽頭片麻痺)、いわゆる喘鳴症とDDSP(軟口蓋背方変位)。その二つが大半を占めます。ジョディーズラインの場合はDDSPの症状があったんですが、入厩前の検査で微妙に喘鳴症の症状も認められました。DDSPの場合は年齢とともに良化して治っていくケースが多いです。ですからあの時点で手術という選択肢はありませんでした。手術をすれば3、4ヵ月は競馬に出られないので、桜花賞を目標としてやっている以上それは不可能でした。春シーズンが終わったところでどうするかを考えたいと思います。
また喘鳴症は一般的に癌などと同じでレベル1~4というふうに診断されるんですが、ジョディーズラインの場合は最も軽いレベル1。こういう場合は手術の効果がないんです。喘鳴症の手術というのはノドの弁を糸で縛ってしまうんですが、レベル1、2だと弁が動いてしまうんで、縛ってもすぐ外れてしまうんです。レベル4などに該当する完全に弁が動かない状態になってから縛ったほうが効果が大きいんです。
あとDDSPの手術も2通りありますが、いずれも100%完治するわけではありませんからね。できれば自然治癒の方向で行きたいです。
以上ですが、これはなかなか外部の人にはわかりづらいと思います。
今回の回答は以上です。
たくさんコメントをもらえるのはありがたいですが
すべての質問にお答えする時間が
なかなかなくてすみません。
不定期になりますが
また時間ができたら
答えようと思います。
それからポロシャツのプレゼント応募と
多数のコメントも寄せていただき
ありがとうございます。
まだコメントにすべて目を通していませんが
かなりの量なので
ブログの管理人にまとめてもらってから
読ませてもらいます。
今後も矢作厩舎の応援
よろしくお願いいたします。
今日は久しぶりに
皆さんから寄せられたコメントに
いくつかお答えしようと思います。
それでは一気に行きます。
・騎手に対する厩舎の評価および起用法について教えてください。
騎手の評価とは、いきなり抽象的で難しい質問ですが、これはもう自分のフィーリングですね。起用法については、成績のいい騎手を優先して乗せるのではなく、各々の馬に合った騎手を選んで乗せられる調教師が、優れた調教師だと僕は思っています。
・所属騎手だと他厩舎の騎乗はむずかしいのですか?
全然難しくないです。所属とかも関係ないですし、慎についても現状では他の厩舎から依頼がないですが、僕が乗せるのにも限界がありますから、少しでもよその厩舎から依頼が欲しいです。
・モズの近況は?
スプリングSを目標にしていますが、裂蹄がよくならないので、もう少し復帰が後にずれ込む可能性もあります。
・(ミカエルビスティーについて)何故この時期に4回も遠征したのか?
勝浦騎手との兼ね合いもありますが、勝てるレースを選択していたら、たまたまこうなったのが大きな理由。それと最初からクラシックを目標にしていたので、皐月賞、ダービーの舞台となる中山、東京を早くから経験させたいという思いもありました。
・ミカエルビスティーの次走について?
アルメリア賞かすみれS。
・もたれるっていうのは騎手の責任なんでしょうか?
馬の責任です。
・グロリアスノアの状態は?
予定通りにきています。根岸Sのとき完調手前で勝てたし、今回さらにいくらか上積みがあると思います。
・スーパーホーネットについて。
帰厩時に馬運車で筋肉痛を起こしたのは正直誤算でした。ただ新聞には書かれていない追いきりをもう1本こなしており、かなりのところまで持ってこれました。ただ完調にはちょっと届かないかな。
・最近、騎手がポジション取りに怖れていると思いませんか?
それは感じることもあります。競馬全体をみるとそれが競馬をおもしろくさせていないような…。ただ僕の場合は「行け!」の指示が多いですからね。ウチの厩舎としては特に感じませんね。
・ポジションを取りに行って、引っかかるのは調教師、馬主が嫌がりますか?
それは嫌がりますね。でも、そこら辺は考えて僕は指示を出してるし、あえて「かかってもいいからと行け!」っていう場合もあります。
・グランプリエンゼルには熊沢騎手が似合います。そのコンビがみたいです。
前走の乗り替わりはオーナーの希望もありました。次走、オーシャンSは熊沢騎手で行く予定です。
・競馬場で先生は帽子を被っているのですぐわかりますね。
最初は“矢作”という人間を知ってもらう手段として考えていましたが、定着してからはプレゼントとして頂くことも多くなり、今はレース、馬によっていろいろ使い分けて楽しんでます。ちなみに勝負帽子のひとつが
香港遠征でも被ってたこの帽子です。
・スーパーホーネットの鞍上には藤岡佑介騎手を乗せるんですか?
意見は様々だと思いますが、アンチもファンですからね。
・ラナンキュラスの近況は?
先週戻ってきまして、体は少しふっくらしてよくなっています。ただちょっと馬が硬いかな。調整過程、相手関係すべてをみて目標はフィリーズレビュー1本に決めました。
・ジョディーズラインのノドが毎回気になるなら、治療して治してよ。
せっかちにそういわれると困りますが、まず手術する前にその症状の専門的知識と過去の症例判断というのが必要です。すべての馬が一概にそれに当てはめられるのか調べてみないと。間違った対処をしてしまっては取り返しがつきませんからね。
ノドの病気はいくつかありますが、そのほとんどがノド鳴り(咽頭片麻痺)、いわゆる喘鳴症とDDSP(軟口蓋背方変位)。その二つが大半を占めます。ジョディーズラインの場合はDDSPの症状があったんですが、入厩前の検査で微妙に喘鳴症の症状も認められました。DDSPの場合は年齢とともに良化して治っていくケースが多いです。ですからあの時点で手術という選択肢はありませんでした。手術をすれば3、4ヵ月は競馬に出られないので、桜花賞を目標としてやっている以上それは不可能でした。春シーズンが終わったところでどうするかを考えたいと思います。
また喘鳴症は一般的に癌などと同じでレベル1~4というふうに診断されるんですが、ジョディーズラインの場合は最も軽いレベル1。こういう場合は手術の効果がないんです。喘鳴症の手術というのはノドの弁を糸で縛ってしまうんですが、レベル1、2だと弁が動いてしまうんで、縛ってもすぐ外れてしまうんです。レベル4などに該当する完全に弁が動かない状態になってから縛ったほうが効果が大きいんです。
あとDDSPの手術も2通りありますが、いずれも100%完治するわけではありませんからね。できれば自然治癒の方向で行きたいです。
以上ですが、これはなかなか外部の人にはわかりづらいと思います。
今回の回答は以上です。
たくさんコメントをもらえるのはありがたいですが
すべての質問にお答えする時間が
なかなかなくてすみません。
不定期になりますが
また時間ができたら
答えようと思います。
それからポロシャツのプレゼント応募と
多数のコメントも寄せていただき
ありがとうございます。
まだコメントにすべて目を通していませんが
かなりの量なので
ブログの管理人にまとめてもらってから
読ませてもらいます。
今後も矢作厩舎の応援
よろしくお願いいたします。