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セール1日目

今日、北海道でのセレクトセール1日目。
僕の抱えるオーナーは
1歳馬に興味を示している人が多いと
以前にもブログで書いたが
今日はその1歳馬のセリが行われた。

結果をいうと
見事落札できたのは

70番
タックスシェルターの2008 牝 栗毛
父ジャングルポケット
販売申し込み:社台ファーム
落札額:1800万円 馬主:北畑忍様

馬主さんは
今回初めて馬を持つという方。
どうしてもウチに預けたいと
いってくれてるありがたい方だ。
僕が見たところ
社台ファームの牝馬の中でも
1、2を争う1歳馬。
1800万円は非常に
いい買い物ができたと思う。

115番
ダイヤモンドの2008 牡 栗毛
父アグネスタキオン
販売申し込み:千代田牧場
落札額:3400万円 馬主:備前屋様

この馬はウチとつながりの深い
千代田牧場の生産馬ということもあり、
生まれたときから僕も見てきた馬。
先日亡くなってしまった
貴重なアグネスタキオン産駒であり
3400万円はこちらもいい買い物だった。

ちなみに馬主の備前屋さんは115番の前に
107番フサイチエアデールの2008を狙って
8000万円まで競っていた。
予算オーバーで残念ながら撤退したが
そこまで競ってくれたオーナーの心意気に
僕は男気を見た。

そしてもう1頭
ウチの厩舎に入厩予定なのが

35番
ホワイトトルネードの2008 牡 青鹿毛
父ワイルドラッシュ
販売申し込み:ノーザンファーム
落札額:2200万円 馬主:飯塚知一様

これはこないだの土曜日に
見に行った馬で
実は僕のブログにもよくコメントをくれる
大井の松浦裕之調教師が気に入っていた馬。
残念ながら彼のところで
買ってくれる馬主さんがおらず
その後たまたま飯塚オーナーが
僕のところに話を持ってきた。
オーナーが親父の引退祝いにと
ウチの厩舎で預らせてもらうことになったのだが
そのことを松浦調教師に話すと
「先生とはもう口を利かない!」
と彼はスネてしまった(笑)
そんなエピソードがこの馬にはある。

こうして以上の3頭が
来年ウチの厩舎から
デビュー予定となった。

今日はセレクトセール史上最悪の天候だった。
セールは雰囲気も大事であることを考えると
全体的に大盛況だったのではなかろうか。
売れ行きと値段の高さは
あいかわらず世界的傾向とは大きなギャップがある。
今日のセリでは日本経済の底力を見た気がする。