がんばったエンゼル! | 矢作厩舎オフィシャルブログ「よく稼ぎ、よく遊べ!」Powered by Ameba

がんばったエンゼル!

こんばんは矢作です。
まずはたくさんのコメント
ありがとうございます。

本来、競馬サークルでは勝ったとき以外
「おめでとう」とはあまり言いません。
今回も3着なので素直には喜べないんですが
このグランプリエンゼルの3着は
僕としても格別だったので
皆さんからのお祝いコメントを
ありがたく受け入れられました。

がんばってくれたエンゼル、担当の柿崎助手にも
「おめでとう」って言いたい。

さらに、コメントで3連単でこのレースを
獲ったという人もいたので
その方にも「おめでとう」と言いたい。
(あのレースを3連単で獲るなんて驚愕の一言)

いずれも僕から至極の言葉として
「おめでとう」を送らせてもらいます。


さて、このレースに振り返ると
まずは中1週でプラス4キロでの出走。
馬は最高の状態でレースを迎えた。
しかし、この波乱を演出したのは
鞍上の内田博騎手の好騎乗。
3番手で抑えていき
マイペースで運べた内容に尽きる。

内田騎手にはレース前に
「ふわっと行ってほしい」
ということだけ伝えた。
スタートからの400mで
ふわっと力まずに行ければ
残り1200mの競馬になる。
1200mならエンゼルでも
勝負になると思ったからだ。
そして、僕のその考えが見事にハマってくれた。
今回は3着とはいえ
GIレースということもあり
現状ではいうことのない結果だった。

それから素直に喜ぶべきは
勝ってくれたブレーブビスティー
とにかく毎回不利を受け
不完全燃焼のレースが続いていたのだが
今回初めてこの馬の能力通りの競馬ができた。
僕としてもこの馬への期待は大きく
500万も通過点だと思っている。
もっと上で通用するはずなので
普通に走れば2連勝を狙える。
次は安田記念の日
6月7日8レース
ロベリア賞を考えています。

それに対し1番人気3頭については
非常に残念でならなかった。

アルスフリーゲン
手綱を取った田中勝騎手もレース後
「大事に乗りすぎた」
といっていたように
もう少し強気な競馬をして欲しかった。
しかし、スタートはうまく切れるようになってきた。
引き続き東京1600mで使う予定なので
次こそ勝ってほしい。

カネトシスラーヴァのレースは
勝った中舘騎手の単騎逃げになるのが
みえていたのに
なぜみんな競りかけていかなかったのか?
あの展開になった時点で
やばいなと思った。
ウチの馬もちゃんと競馬をしていれば…。
次は東京で使う予定。

アークビスティーに関しては
納得の負け試合。
半分は成長分であるにしても
プラス14キロの体は明らかに太かった。
そして、勝ったフリソも休み明けだったが
やはり強かった。
それでも前が総崩れになってもおかしくない展開で
アークビスティーは先行したにもかかわらず
最後に差し返して2着。
やはり東京での適性と高い水準の能力を持っている。
次は中1週で東京1600mを予定。
僕としてもこの馬の体に注目してもらいたいと
皆さんに言いたい。
重戦車のような素晴らしい馬体をしている。
一度骨折しているので
今後も無事に行ってくれるかだが
先はオープンでも戦える馬だ。

昨日、グリーンチャンネルのレース分析の番組で
ブレーブビスティーやアークビスティーが取り上げられ
そのなかで解説者に
「矢作厩舎の東京遠征に注目」
という話が出ていた。

僕が東京出身だからなんてこともいわれていたが
それはさておき
「想定をみても最後まで出走予定がわからない厩舎」
としても紹介され
その理由が締め切りギリギリまで
番組を吟味していることまで話に挙がった。
これは僕の厩舎方針であり
自著でも話していること。
そこまで触れてくれたことが
非常に嬉しかった。

これからも一戦一戦を吟味して
ひとつでも多く勝って行きたい。