セルシオ大破事件

安田伊佐夫先生との思い出話が尽きない渋田です。

書きたいことはまだまだたくさんあるのですが

安田先生の豪快さを表すこんなエピソードがあります。

それがこのセルシオ大破事件。

それは昔
小倉開催中のとき。
先生が若松競艇に急いで
車を走らせていたときのことでした。

買いたいレースの時間が迫っていて急いでいたのか
先生は運転を誤り、愛車のセルシオを大破させてしまったんです。

しかし、そんな事態にも臆することなく
先生は車を放置して
タクシーを拾ってそのまま若松競艇へ。

なんと車の始末は栗東にいる僕に電話で頼み、
僕が道路公団に電話してレッカー移動を頼みました（苦笑）。

それで改めて先生に連絡すると、
車が大破したにも関わらず、

「良かった間に合って、的中したよ」

ですからね（笑）

僕は何度も

「打ち身があるはずですから
病院にいってください」と勧めましたが、
「わかった」と言いつつ、
競艇の帰りに行くと言うだけ。

心配で夜再び連絡してみると

「病院は行ってない。今、飲んでるから忙しい」

と言われました（汗）

「風邪などひいた事ない」が口癖で、
安田先生は本当に元気な人でした。

それくらい元気な人でしたから
定年まで仕事してもらって、
お疲れ様と言いたかったです。

ホント病気なんて一番似合わない人です。
残念でなりません。

（渋田康弘）