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安田伊佐夫先生との思い出

こんにちは、渋田です。


先週の金曜日、安田伊佐夫調教師がお亡くなりになりました。
生前、安田先生に大変お世話になっていた僕は
先生の訃報を耳にして、とても悲しい気持ちに駆られました。
先生の奥様からは「今日は安田の渋ちゃんでいて」と言われ
安田厩舎の人間として先生のお別れ会に参列させていただきました。


そこで、今日は
安田先生との思い出をブログに書きたくなったので、
この場を借りて書かせていただきます。


僕は以前、安田伊佐夫厩舎で助手をしていました。
仕事では、メイショウモトナリでフェブラリーSに3年連続で出場しましたし、
群馬や高知など地方を含めて全国の競馬場に行けたのも
切に馬と安田先生のおかげです。


また、プライベートでもいろんな思い出があります。
安田先生と同じ競艇好きの僕は、
休日に2人でよく競艇場へ足を運んでいたものです。


そういえば、以前こんなことがありました。
中央の開催日に安田先生は府中に行かれていて、
そのとき僕は、京都の臨場と分かれて仕事をしていたときのこと。
8Rで仕事を終えた僕はその帰りしな、
先生からの電話でこんな会話をしたことを思い出しました。


先生「帰りに琵琶湖競艇場に行って、戸田の場外(優勝戦)の舟券を買ってきてくれないか?」

僕「はい。わかりました」

先生「悪いけど、舟券の資金を立て替えておいてほしい。いくらまでなら立て替えられる?」

僕「5万円なら(立て替えられます)」

先生「じゃ、のちほど買い目を決めて電話するから」


僕は、5万円で先生の舟券を代理購入することになりました。
ところが、しばらくして先生から電話が。


先生「買い目はおまえに任せるから、おまえが好きなのを5万円買え」

僕「それなら今日は向かい風が5mなので、カドの浜野谷からがいいと思います」

先生「よし、そうしろ」


その日、先生は管理馬が東京で勝ったことで満足したらしく、
僕に買い目を任せると言われたんです。
僕が「これだ!」と思った浜野谷選手軸の予想を伝えると
ためらいなく了承してくださいました。


僕は、3号艇の浜野谷選手から
1、2に15,000円ずつ
5、6に10.000円ずつ
合計5万円、全額使いました。

そして迎えたレース本番。
浜野谷選手は、カドからひと捲りして見事に優勝。
おかげさまで舟券も当たり、換金したお金で
その翌週も琵琶湖競艇場に行って遊んだのです。


また以前、僕がちょっと問題を起こしたことがありまして、

その際には矢作先生に大変ご迷惑をおかけしたんですが、
安田先生からもご連絡をいただき、親身になって相談にのってくださいました。


安田先生とは「家族ぐるみの付き合い」だったこともあり、
面白い話やいい思い出ばかりで本当に返せないほどの恩があります。

安田先生に、まだまだ恩返しをしたかった。そんな想いでいっぱいです。

矢作先生はもちろんですけど、
安田先生がいたから今の僕があるんですよね。

きっと安田先生は天国から僕を見守ってくださっているはずなので、
先生から教わったことを忘れず、いただいた御恩に感謝して
これからの自分の人生を頑張っていきたいと思います。

(渋田康弘)