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追い切りレポート

皆さん、こんばんは。
助手の渋田です。

バレンティンさん
ふくうらさん
プレジデントに夢を託す男さん
ガーデンさん
シゲルレスポワールをこよなく愛する男さん
なおたんさん
コウさん
ひろしさん


先週もたくさんのコメント、どうもありがとうございました。
ブレーブビスティーの除外を残念がる声もありましたが、
そのブレーブビスティーは今週末にデビューしますので、
是非楽しみにしていてください。

それでは、今週も
出走予定馬の追い切りの話を書かせてもらいます。

まずは、ザバトルクラシックとナムラシンドバッドが坂路で併せ馬。
ザバトルクラシック(土曜京都2R・3歳未勝利)
時計は終い4ハロンが55秒8でした。
前走に続いて名古屋の安部幸夫騎手に騎乗してもらいますが、安部騎手は以前こんなことを言っていました。
「ザバトルクラシックは、コーナーワークでスムーズにいくかいかないかが、勝負のポイント。枠の内外にも左右されるタイプかな」
枠ばっかりは我々でどうにかできることではないので仕方ありませんが、コーナーワークに関しては矯正可能ですし、引き続き騎乗してくれる安部騎手の腕に期待を寄せています。

ナムラシンドバッド(土曜小倉6R・4歳上500万下)
前述のザバトルクラシックに遅れる走り。
追い切りの動きを見る限りでは、内容は今ひとつでした…
体の状態や息の入り、歩様などが悪いわけではないんですが、肝心の「気持ち」が整っていないような感じです。
普段から調教を嫌がるところがあって、「稽古だから遅れてもいいや」という考えが馬にあるのか、なんとなく稽古をナメているところがあるので、調教の難しい馬ではあるんですけどね(笑)。レース本番になって馬が走る気持ちを前面に出してくれることを期待しています。

次に、坂路でグランプリエンゼルとクインビスティーの併せ馬。
グランプリエンゼル(土曜京都9R・寒桜賞)
ソエを痛がっていた影響があってか結果は思わしくなかった前走から、約4ヶ月の休み明けになります。
今週の追い切りでは、柿やん(柿崎助手)が騎乗して
時計は4ハロンが54秒台、終い1ハロンは12秒7。終いは優秀な時計でしたね。
いい仕上がりで出せるので、1200mでこの馬の持ち味であるスピードを発揮してくれれば、休み明けでも結果を出せるんじゃないかと思っています。

クインビスティー(日曜小倉1R・3歳未勝利)
小倉のダート1000mに出走させます。
トップスピードがあって行き脚のある馬なので、すんなり先行してくれれば通用すると思います。

ウィズディクタット(土曜京都10R・宇治川特別)
先週に続いての連闘になりますが、変わりなく順調にきています。
前走は少し余裕があったのですが、今週は体が締まってきました。
連闘がプラスになってくれたらと思っています。
岩田康誠騎手に乗ってもらえますし、距離短縮もプラスだと思いますね。


そして、今週デビューする新馬2頭(ユメヒマワリとブレーブビスティー)を併せ馬で追いました。
ユメヒマワリ(土曜京都6R・メイクデビュー京都 3歳新馬)
慎(小林慎一郎騎手)の騎乗で、追いました。
時計は4ハロンが53秒3だったけど、中間の時計の出(で)が楽だったのもあって、併せたブレーブビスティーを1馬身半以上離しての先入でした。
牝馬の割には大型馬ですが、脚さばきが軽いタイプなので、気性的にも初戦向きですし、楽しみです。

ブレーブビスティー(日曜東京5R・メイクデビュー東京 3歳新馬)
追い切りでは僕が乗りました。
最初はユメヒマワリに先行したんですが、終いはユメヒマワリに離されました。
しかし、終い4ハロンの時計は53秒7とまずまずですし、仕上がりに関してはむしろユメヒマワリよりもよかったです。
もっとも、先週の時点である程度仕上がっていたのが、除外で1週伸びたので、さらに仕上がった感じですね。
初戦から期待しています。

次は、ドラゴンファングとアルスフリーゲンの併せ馬。
ドラゴンファング(日曜東京10R・雲雀ステークス)
仕上がりが早いタイプの馬で、今週の動きが圧巻。
今週の時計は、4ハロンが53秒2。終いは12秒8でした。
中間の気配も大変よく、調教を重ねるにつれて徐々に風格が増してきた感じです。
1600万下に甘んじていますが、力はオープン級の馬だと思っています。
ルメール騎手の騎乗で期待も膨らみます。

アルスフリーゲン(日曜京都2R・3歳未勝利)
上に書いたドラゴンファングに離されずついていった追い切りの内容から、
こちらも3歳の未勝利馬としては、ケタ違いの動きをみせてくれました。
今週も引き続きいい状態です。
前走の新馬戦ではかなり期待していただけに勝てなかったのは残念でしたけど、
仕切り直しの意味も兼ねて、今週はダートに出すので、変わってくれたらと思いますね。

クイックメール(日曜京都7R・3歳500万下)
初戦は、外枠でコースロスがあったにも関わらず勝ってくれました。
前回の追い切りでは、ふわっとしたところがありましたけど、
一回叩いてさらによくなった印象です。
上がり重視で追い切った今週の時計は、4ハロンが55秒6。
上がりは12秒7と、いいタイムでした。
今週末は、馬をまっすぐ走らせることには定評のある藤田伸二騎手に乗ってもらいますし、
キャリアのある馬と競うことになりますが、引き続き勝利を期待しています。

ヘンメイレン(日曜小倉5R・4歳上500万下)
この馬は輸送が苦手なので、馬体を絞りすぎないよう流しただけの調教。
具体的には、軽めの調教というよりも、息を整えながら走らせたという感じです。
4ハロンが57秒1で、終いは13秒1ですが、想定通りの追い切りはできました。
小倉まで輸送すると馬体が減ってしまいがちなので、これで十分です。
この馬は、小倉に限ってはいい成績を残しているので
競馬場との相性のよさに期待しています。


毎週勝利を…と言いながら勝てていませんが(汗)
今週は、ニッカンスポーツの平本"福娘"記者が久々に厩舎取材にきてくれたんです。
実は、彼女が取材に来てくれた週は必ずいい結果が出るんですよ。
彼女には特別な嗅覚があるというか(笑)、
普段は忙しくてあまり取材に来てくれないんですけど、
「いいネタないかな~?」って感じで、ひょこっと取材に来てくれるんですね。

そして、僕と彼女の相性も非常にいいのか、
彼女が取り上げてくれた馬は、その週は一度も3着を外したことがないんですよ。
なので、福娘来訪によるジンクスに乗って
矢作厩舎を上昇気流に乗せたいと願っています。

長くなりましたが、
今週も皆さんの応援をよろしくお願いします。

(渋田康弘)