話し始めたら止まらない競輪の話 | 矢作厩舎オフィシャルブログ「よく稼ぎ、よく遊べ!」Powered by Ameba

話し始めたら止まらない競輪の話

こんにちは、矢作です。
お待たせしました。
こないだ話せなかった競輪の話を
今日はしましょう。


「これから近畿の競輪選手の管内表彰式に行ってきます」
というコメントを書いてくれた方いましたね。

僕も十数年前になるかなぁ、
調教助手時代に午後の仕事を用事があるといってサボり
近畿の管内表彰式に行ったことがある。
そしたら翌日の新聞に掲載された集合写真に僕も載ってしまい
それが見つかって非常に苦い思いをしたんですよ(笑)


この前も
「僕に競輪の話を振るとは、相手を見て言ってもらいたい!」
なんていったけど、
競輪歴は何十年
昔お世話になった人から、最近仲良くなった人
何百人という知り合いが競輪界におり
競輪の話をするとなると
この人の話をしてあの人の話をしないというわけにも行かない。
今思い浮かぶだけでも30~40人くらいは紹介しなければならない人がいる。
正直話を始めたら終わらないかもしれない…ってくらいだから
覚悟したほうがいい(笑)


さて、実はちょうど今週の追いきり日に
ウチの管理馬マリンフェスタとキンセイポラリスのオーナーである
山田裕仁選手がトレセンにきてくれたので
今回はその話をしようと思う。


山田裕仁選手といえば
KEIRINグランプリ2連覇など輝かしい実績を持つ
競輪ファンなら知らぬ者はいない競輪界のトップ選手。
そして大の競馬好きとしても有名である。

僕が競輪好きという縁もあり
山田選手の愛馬マリンフェスタを管理することになったわけであるが
彼の勝負師としての感覚は凄まじい。
なんとこの5年くらい
中央所属3頭はすべて勝ち上がっており、地方所属の所有馬もほぼ勝ち上がっているのだ。


ウチの厩舎のマリンフェスタも
これまでの獲得賞金が6000万円を越えており
購入額に対して非常にいい稼ぎ方をしてくれているし

キンセイポラリスもマリンフェスタより少し値はついたが
未勝利戦での勝ち方をみると今後かなり期待できる。
ウチのスタッフもすごくバネがあると絶賛している馬だ。


他にもウチの厩舎がいっぱいだったので
関東の厩舎を紹介したら
その新馬も驚くような安い馬なのだが見事に勝ち上がった。

なんとこれらすべて山田選手が選んできた馬。
彼は血統に関してはそれほど詳しくないのだが
とにかく馬体の見方が玄人はだし。
かなり研究しているようで、それは素人の見方ではない。
競馬のプロである僕らも驚かされるほどだ。


これも競輪という勝負の世界でトップを極めた男のすごさなのか
その貪欲さと勝負師としての勘、さらに運の強さが
所有馬の成績に繋がっていると思う。


そんな彼が普段の練習やレースの合い間を縫って
息抜きがてら初めて栗東にきて、追いきりを視察した。
水曜日は朝が早いこともあって
火曜の晩に栗東にきて
その日はウチの若手スタッフと慎(小林騎手)、川島騎手
それから荻野琢真騎手を交えての宴会。


山田選手とともに愛知65期の鰐淵正利選手も駆けつけてくれた。
彼もまた競馬好きである。

その二人を連れて朝のトレセンを案内したわけであるが
二人がトレセンを歩いていると皆が振り返るくらい存在感があった。

山田選手は実家が宮崎であるため、橋口師と同郷。
坂路小屋でも非常に話が盛り上がった。


そこに坂路小屋のもう一人の主役、音無師がいなかったのが残念でならなかった。
また山田選手はアンミツ、アンカツの兄弟とも同じ中学の先輩後輩であるし
武豊騎手とも仲がいいのだが、彼らに会えなかったのが残念そうだった。

そして、山田選手は今週出走する自身の所有馬マリンフェスタ、キンセイポラリス
の追いきりを視察したわけだが、
その模様をみた彼は自分の馬に厳しい意見だった。


調教内容は悪くなく、むしろよかったほうなのだが
彼のアスリートとしての視点なのか物足りないものがあったらしい。
馬と人、競技は違えども、
ともにスピードを競うアスリートであることに違いはない。
彼のトレーニングを見る目に関して、僕としても非常に参考になる意見だ。


山田選手も馬の調教をみて、感じることもあったし
僕としても彼の競輪でのトレーニングを競走馬のそれに活かせる。


僕が山田選手と電話するといつも
彼は僕に競馬の話を
僕は彼に競輪の話を
お互いが話をふるので非常に長電話になる。
しかし、それで非常に刺激になる部分もあり
お互いプラスになることも多く
彼との電話は時間を忘れるほど楽しい。


明日京都競馬場に
その山田選手と鰐淵選手さらに
北海道のS1斉藤正剛選手、岐阜のA1伊藤嘉浩選手
この前一緒にマカオに行った愛知のS2垣外中勝哉選手が
応援にきてくれるという。


マリンフェスタはここのところいまひとつで
今週とあともう一回使ったら繁殖入りさせる予定。


キンセイポラリスは体は小さいが先々まで期待している馬。

みんなが見にきてくれるだけに
明日の競馬ではいいレースを期待している。