続き


涼子ちゃん一家に迷惑がられてないか?

と、恐かったけど行かずにはいられなく

2〜3日に1度くらいに、とセーブして

行ってました


涼子ママはとても優しく、おやつを

いつも用意してくれたけど

ある日、学校の用事か何かで涼子ママは

手作りコーヒー牛乳を飲むように、と

涼子に言付けして不在でした


麦茶のガラス瓶に(1リットルくらい)

コーヒー牛乳が入ってて、確か涼子・私

・友人・涼子姉の4人で分けて飲んだら

無くなった(もしかして3人だったかも)


でも3〜4人で分けたら

無くなるよねー、1リットルくらい


涼子ママが帰ってきて、コーヒー牛乳

が空になってるのを見て

「もう無いの〜!」と呆れたように

びっくりしてる

その言い方がね…

その時に、ちょっと気づいちゃった

オヤツ食べに来てる、とか遠慮なく

食べるって思われてるのかな?と


そしてある日、涼子ちゃん家で

涼子姉も含めトランプしてる時

何かを集めてる話になり、誰それはシール

誰それはメモ帳だ、消しゴムだって話

になったら、涼子ちゃんが「うちはガム」

と言う


そしたら、涼子姉がすかさず「涼子は

余計な事を言うもんじゃないの!」と叱る

少し慌てる涼子、つい口が滑っちゃった

というように見えた


それを見て、よく遊びに来てオヤツを

食べる私は迷惑がられてるのかな?と

思った

私にガム収集を知られて食べられるのを

恐れて涼子姉が妹を叱ったのだと思った

(ちな、もちろん勝手にオヤツを食べる

ことはなく出されたものを食べるだけ

でしたよ)


「私は迷惑がられてた!」と思い衝撃!


それから、涼子ちゃんちに行くのが楽しみ

どころか恐くなりました

急にスッパリ行かなくなるのは不自然

だからたまには行って、徐々にそのうち

一切、行かなくなりました


涼子ちゃんちの安らぎ・暖かさより

迷惑がられることの恐怖の方が大

自分が恥ずかしくてたまりませんでした


もしかしたら勘違いかもしれないけど

ガム収集の件を隠したいってことは

そうだよね、きっと


なのに私は大人になってから、迷惑がって

しまいました

60歳を過ぎての今なら、少しの期間なの

だから、優しくしてあげればよかったと

後悔している


続く