全ての起こることに

クライアントさんを施術している途中で、

携帯がバイブで鳴り始めた。

しばらく無視していたのだけれど、

あまりにしつこいので出てみると、

次男の携帯からだったけれど救急隊員の方が出た。

「息子さんが脱臼されまして、救急搬送します。」

今日は、終業式でそれが終わったら友達と

フットサルをするとは聞いていたけれど、

まさか遊びで脱臼するとは…。

すっかり治ったつもりで本人もいただろうし、

私もまたやるとは思っていなかったので、

あの痛みをまた経験しているのかと思ったら

なんとも言えない気持ちになった。

シロダーラがあと15分ほど残っていたのでそれはやり終えて、

とりあえず何事もなかったかのように振る舞い、

カウンセリングが終わった時点で、

「追い出すようで申し訳ないのですが…。」

と事情を話してお帰りいただいて、

片付けもせずそのままの状態で病院へ向かった。

電話口では、「またやっちゃった。」と以前のように

痛くて話せないという状態ではなさそうだったのだけれど、

それはやっぱり友達がいて、

楽しんでいたのに場をしらけさせてしまった

せめてもの罪滅ぼしであったらしく、

病院に行ったらやっぱり痛みで顔を歪めていた。

ベッドに乗せられて、看護師さんが4人もついてくださっている姿に

前回とだいぶ待遇が違うなぁ、（病院が違うので）

思わず笑ってしまった。

その後、無事にはめてもらって終了。

本人はかなり落ち込んでいた。

派遣のバイトでは気に入ってもらって逆指名をされていたのに、

しばらく行けなくなってしまったし、

年末のライブは手を固定したまま行かなくちゃだし、

遊びにも自転車に乗れなくなってしまったので、

車で送ってもらうために私の予定も伺わなくちゃならなくなっちゃった。

せっかく楽しもうと思ってたのにね。

さらに、医者からはまた手術を勧められて参ってる。

スポーツが好きなのに、こんなふうに抜けてしまうのでは、

筋トレもしなくちゃだけれど、

手術をした方がいいんじゃないのか、と私も思うようになってきた。

長男は時期が来たらすぐに手術する、とあっさり覚悟を決めたけれど、

次男はものすごく怖がっていて、

またまた兄弟の違いを見せられている。

色々と自分で調べて納得がいくまで踏ん切りつかないだろうな。

ちょっとはっちゃけすぎだぞ！とブレーキがかかったのかな。

さらには、すぐに救急車を呼んで色々と段取りをしてくれた友達や

親切にしてくださった救急隊員の方たち、

フットサル場の方たち、

看護師さん、お医者さんとたくさんの方たちが、

自分一人のために動いてくれたことに感謝しなさいよ、ってことかな。

本人何か感じているかな。

今回起こった出来事は不運なことかもしれないけれど、

そこからやっぱりいろんなことが得られるんだよな。

不運だけど、不運じゃないってこと。

全てがそういうことなんだろうな。

何かそんなことを感じられて、気持ちがフラットになった感じ。

全ての起こることにありがとうだな。

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全ての起こることに

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