アーユルヴェーダの学びの日だった。

今日は食べ物について。

アーユルヴェーダでは食べ物をすごく重要視している。

『食べ物は薬』というくらいである。

 

アーユルヴェーダの食事方は、伝統医学と現代の

健康知識が融合したものであり、

ヴァータ、ピッタ、カパの体質に合わせた食事、

バランスのとれた食事、スパイスの活用、

季節ごとの食事、ホメオスタシス、健康的な生活、

消化力向上、アーユルヴェーダの原則などの要素が組み合わさっている。

これらの要素を取り入れつつ、日常の食生活に工夫を加え、

自分自身の身体と心のバランスを整えていくことが考えられている。

 

私もそうだったのだけれど、

なんとなくアーユルヴェーダというとベジタリアンで、

食べ物に対して厳しい規制があるようなイメージがある。

しかし、本来のアーユルヴェーダの考え方はそうではないのだそう。

ただ、質の良いものを摂るように極めていくと、

自ずとそうなっていってしまうということらしい。

けれど、先生曰く「肉を食べてはいけない」ということが

厳密に古典書に書かれているわけではないとのこと。

 

また、その国々での習慣もあるし、それぞれの体の状態もあるので、

自分に合ったものを食するのが正解なのだという。

 

食べ物はサンスクリット語でAHARA(アハラ)。

このAHARAというのは食べる物という意味で、

実際に食する物だけではなく、酸素であったり、

良い話を聞くことであったり、学ぶことであったりと、

自分のためになって自分の実になるもののことも含めている。

 

つまりAHARAはプラーナであるということ。

そしてプラーナとは五大元素である。

プラーナとは生命エネルギーと訳されたり気と訳されたりする。

私たちもそうだし、食物や動物たちもそうだけれど、

すべて五大元素からできている。

それらが集まってそれぞれの形をしているだけである。

つまり食べるということはプラーナ=五大元素を取り入れ

自分の五大元素と融合させるということ。

だから、できるだけ良い環境で育った、新鮮なものを

より自分のためになること、心地よいことを

摂取するようにと言われるのである。

良いエネルギーを取り入れるために。

 

 

目に見えない話であるために、スピリチュアルなの?宗教なの?と

怪しむ人が出てくるのもわかる。

ただ、古典書にはそれが当たり前のこととして書かれている。

5000年も前の人たちの人たちには、それが理解できていたのだろう。

プラーナが目に見えたのかどうかはわからないが、

それが当たり前のこととして取り入れられていたのだろう。

いつの間にやら人は感覚が鈍ってきしまったのだと感じる。

特に先進国の人たちの感覚は著しく減退していると思う。

 

目に見えないものを怪しむのは人の防衛本能でもある。

けれど、現代人はもう少し自分の感覚を信じるということを

しても良いのではないかと思う。

 

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