久しぶりの紘子さんのレッスン。
今回は何かなぁ、とワクワクしながらサロンへ向かった。
今日はオイル作りだった。
普段のアビヤンガで使用しているオイルは
市販されているものではあるけれど、
インドでは医師が処方して治療一環としてアビヤンガを
行う際に使用するもの。
古典書に書かれた作り方で今も忠実に作り続けられている。
現地では作る量が違うので、大きな鍋で何日もかけて作るが、
今回は家でも作れる作り方を教わった。
まずびっくりしたのは、ハーブの成分を直接オイルに
煮出すなり漬け込んだりして抽出しているのかと思ったら、
まずはじっくりとハーブのみで煎じるところから始まった。
その煎じたものをオイルに混ぜて、
水が蒸発するまで焦げ付かないように、
ずっと見ながら混ぜ続ける。
少量であっても、地道で結構大変な作業。
古典書には、なんの木の薪を使った火で作るとまで指定されているそうで、
量も多いので何日も混ぜながら作られているオイルを
使わせてもらっているのかと思うと、
ありがたみがさらに増した。
アーユルヴェーダの3大文献1つである『アシュタンガフリダヤ』では、
『毎日マッサージすることで、老化を送らせ、疲れを取り、
ヴァータをなくすことができる。
さらに視力を回復、身体に栄養を与え、長生きでき、
良い睡眠をとることができ、皮膚を強くする。』
と書かれている。
またアーユルヴェーダのオイルは、
約4分で骨まで浸透すると言われている。
アビヤンガを行うセラピストとしては、
クライアントさんの身体の、心の状態をしっかり見極め、
その状態に合ったオイルを選択することがとても重要だと改めて思った。
今回作ったオイルはちょっとスッとする、
筋肉疲労に良いとされるものを作った。
とっても香りが良く、塗り込むとスッと軽くなる感じがして、
とても気持ちよく、手間もかかっているのもあって、
すごく愛おしく感じ、それを自分の身体に使うことに満悦した。
学べば学ぶほど、アーユルヴェーダの奥深さを知る。
本当にすごい叡智なんだと感心する。
アーユルヴェーダを身近に感じている人は、
まだまだ少ないと思うので、
もっと身近なものに感じられるように伝えていきたいと思う。
アーユルヴェーダが言っている
『本当の健康＝身体も心も魂も健やかである』
多くの人がこの状態でいられるように。
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