親の言動がどれだけ子供へ影響しているのか。
親本人は特になんとも思っていないとしても、
子供にとっては自分でも気付かぬうちに大きな傷となり、
その後の行動に大きく影響されている。
それは解消されなければいつまでもいつまでも、
いろんな場面に出てくる。
人間関係であったり、仕事であったり。
直接関係があるように思えないことなのに、
根本に両親への思いが隠れていることが本当に多い。
今日話していたのは、父親への思い。
自分の気持ちを表に出さない父親を持つと、
何を思っているのかを子供なり分析する。
良いように受け取れていた人もいるだろう。
けれど、悪いように受け取り傷ついている人も多い。
「自分は愛される存在ではないのだ」と。
私も父への思いは良いものではなかった。
とっても可愛がっていたと本人も口にしていたし、
親戚の人たちから言われたりもしたが、
にわかに信じることはできず、嫌悪感を抱いていた。
今思えば「そっちが嫌いなら、私も嫌い」
そんな反抗だったのかもしれない。
けれど、母が病気をしたことで少しずつ父を見る目が変わり、
私にも子供が産まれ、成長していくのと同時に、
父が自分が思っている以上に愛情深く、
私のことを思っていてくれたこと、
さらに今も思ってくれていることを知った。
それを知ることによって、父へ”ありがとう”の気持ちが大きくなった。
”ありがとう”の気持ちが自然と生まれてくるのは、
心が満たされている証拠だと私は思っている。
自分を受け入れる事は大切。
そして、自分が愛される存在であることを受け入れることも
同じように大切。
親の愛を受け取れる子たちが増えていったら、
世の中変わっていくのではないかと思う。
みんなが知ってほしい。
私は私であり、愛される存在なのだということを。