「唯一無二の存在になりたい」

そう言い続けていた。

けれど、以前と今ではなんだそこへの執着がなくなったというか、

必死さはいつの間にか消えてきている気がする。

 

そうなるきっかけを作る事がいくつかあった。

 

「これだけ多種多様な事が行われている世の中で、

他にはないもの唯一無二のものを作り出すというのは、

もはや無理に近い。

そこに躍起になっているのであれば、

既にあるもので、自分なりのものを作り出す。

自分にしかできないことをプラスしていけば、

それはもう唯一無二のものとなる。」

 

私にとって唯一無二=オリジナルという考えが強かった。

確かに、自分が考案していくというのは難しい。

「組み合わせればオリジナル」と言われいくつか案は考えてはいた。

それでも、なんだかパクリと言われるのを恐れるあまり、

それをオリジナルと言ってしまうことに抵抗があった。

 

そんな時に、大衆演劇の早乙女兄弟のインタビューを見た。

弟の友貴さんの言葉にはっとした。

「何をしても、兄に似ていると言われた。

どうにか唯一無二の存在になろうと必死になったけれど、

何をしていても兄がついて回る。

その内、もう何をしていても真似ていると言われるのであれば、

それでもいいやと思い始めた。

自分がやれるのはこれなんだと思ったから。

すると、周りから「変わったね。と言われるようになった。

同じことをやっても自分がやればそれはもう

”唯一無二なんだ”と思えるようになった。」

 

やはり、実際に体験している人の言葉は心に刺さる。

もしくは、聞く側である私の心持ちが変わっていたのか。

今までも同じようなことを言われてきてはいたと思うが、

ようやく、その意味が理解できた。

 

 

自信を持つことが唯一無二の存在になるための

大きな要因であるということ。

自分を認め、自己価値を高める。

 

つまり自分を愛し、どんな自分も認められている人は

最強なのだ!