こんにちは、弥月です。

 

 

先日、久々に尋問しました。

 

 

1年半以上ぶりです。

 

 

ていうか、今月は3回尋問があります。

 

 

一つは刑事事件の公判で、弥月が一人でやっているものなので避けようがありません。

 

 

残り二つは避けようがあるものでした。

 

 

先日の尋問は、かなり良いところまで和解の内容を詰めることができたので、尋問を回避できるかと思ったのですが、「どうしてそんな細かい部分で拘るのか!?」というところで双方が拘ったためにご破算に。

 

 

尋問の数日前になって、先方代理人から「そちらの案でいいので和解できないか」と急に連絡が来たのですが、こちらの依頼者が尋問やる気満々になっていたので、蹴らざるを得ませんでした。

 

 

弥月としては、こちらの案で進められるし、尋問を回避できるので、さっさと和解をまとめたかったのですが、そうは問屋が卸さなかったわけです。弥月の上司も珍しく尋問やる気になっちゃってたし。

 

 

弥月の担当案件は大体、こちらの依頼者に対する主尋問も先方への反対尋問も弥月が行い、上司は5分くらい追加でちょろっと反対尋問をするだけなのですが、この件は依頼者が少しデリケートなので、主尋問はボスが行いました。いつもよりは多少楽ですが、久々の尋問なので、あんま楽になった感じはありません。

 

 

もう一つの案件の尋問は反対尋問が予定されず、こちらの依頼者のみの尋問なのですが、これは依頼者がボスからの尋問を求めたので、弥月は法廷で座っているだけでいいです。上手く回避することができて良かったです。ボスに仕事を押し付けた感じになりました。

 

 

で、話を戻しまして、先日の尋問ですよ。

 

 

月曜日の朝一に隣県の支部まで行きました。絶望的に面倒です。いつも弥月が起きる時間には裁判所の最寄り駅を降りて、裁判所に向かって歩いていました。隣県の支部なんて、弥月のお家からそれなりに遠いですし、とても眠かったです。

 

 

久々の尋問で緊張するし、早起きをしなきゃいけないし、土日はあんまり休んだ気がしませんでした。

 

 

金曜日はボスが午後からいなかったので、仕事が波のように押し寄せて来るし、その合間を縫って尋問の最終準備をしないといけなかったので、いつもより1時間以上帰る時間も遅くなりました。不愉快です。

 

 

尋問に苦手意識があるわけではないですが、やっぱりその場で頭を働かせて当意即妙に質問しないといけないので、緊張します。負担も重く、積極的にやりたいようなものではありません。というか、仕事全般積極的にやりたいものではないですが。まぁ、仕事の中でもトップレベルに負担は重いですね。

 

 

毎日のように反対尋問をしている公判部の検察官はとても偉いと思います。

 

 

で、弥月は30分近く反対尋問を行ったわけです。

 

 

反対尋問をしていると、時間感覚がなくなるのですが、気が付けばボスが隣で「もう時間ないからちょっと交代」と言ってきました。もうちょっと聞きたいことあったんだけど、その時点で最低限聞きたいことは聞けたので、交替しました。

 

 

あとはボスの反対尋問、裁判所の補充尋問は「あぁ、疲れたなぁ」と思いながら聞いているだけです。

 

 

続く、依頼者への尋問にしても、「ボスも依頼者も頑張ってるなぁ」と思いながら聞いていました。

 

 

尋問期日が終わり、依頼者と別室でこれからのことの打合せをしていると、依頼者から「先生、相手にめちゃめちゃつっこんでましたよね。私なら先生から絶対反対尋問されたくないです」と嬉しそうに言われたので、とても良かったです。

 

 

本音を言えば、尋問が終わった段階で「あれを聞けばよかった」、「もっとあぁすれば良かった」と思う部分もありました。なにせ、1年半以上ぶりですからね。少し頭の働きも鈍っていた感があります。

 

 

でも、尋問で結論が変わることって滅多にないんですよ。7年半やってて、尋問で結論を変えたのは1回だけですし、結論を変えられたことは多分ありません。

 

 

そうなると、尋問なんていかに反対尋問で相手をネチネチと追いつめて依頼者の顧客満足度を上げるかという手続きでしかないように思うわけです。

 

 

だから尋問期日終わりに依頼者が嬉しそうにしていると、頑張った甲斐があったなぁと思います。

 

 

とはいえ、尋問で結論が変わる可能性もゼロではないので気が抜けず、だからこそ負担は重いんですけどね。

 

 

久々のブログは、とても弁護士ブログっぽいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

尋問の直前に高校の同期で、「こいつだけは絶対に結婚しないだろう」と思っていた友達から結婚したとの連絡がありました。

話が違うと思い、ビックリしました。

ただ、尋問直前だったので、「おぉ!おめでとう!!」とだけ返信して、すぐに尋問モードに戻った弥月はとても偉いと思います。