こんにちは、弥月です。

 

 

弥月の事務所では、事務所に来た案件について担当制が敷かれています。

 

 

とはいえ、依頼者との打合せには所長と担当者が席につくので、担当者だけが打合せをするわけではありません。

 

 

所長が担当する場合には、所長だけで打合せをしますが。

 

 

あ、でもたーまに弥月だけで打合せをすることもなきにしもあらずです。

 

 

弥月が担当の場合、弥月メインで打合せが進むことになります。

 

 

ここで依頼者の感じ方は2パターンに分かれると思います。

 

1.所長に依頼したのに、どうしてこの若造が話を進めているのだろうか。

 

2.あ、弥月が担当なのね。所長は上司だからとりあえず同席してるだけか。

 

 

打合せはそんな感じなのですが、メールや電話での対応は所長ではなく、担当者がすることになりますし、訴訟は担当者のみが出席します。

 

 

そうなってくると、依頼者は担当者の方に信頼を寄せてくれるのかといえば、そうではありません。

 

 

担当者が弥月であっても統括者は所長なので、良くも悪くも所長に責任も期待もかけられます。

 

 

弥月は「最終的な責任は所長がとってくれるでしょ」と思いながら、好き勝手に一生懸命仕事をします。

 

 

最終的に所長に責任を負わせるため、報連相だけは徹底しますが。

 

 

まぁ、懲戒とか損害賠償請求をされた場合、法的に所長だけに責任を負わせることはできないので、その場合は共倒れになることくらいは一応頭にありますが、普通に仕事をしていればそんなことにはならないですし。

 

 

前置きが長いですが、以上が依頼者から事件を受任した場合の弥月と所長の関係です。

 

 

そんな感じなので、証人尋問についても弥月が主尋問だけでなく反対尋問も全て行います。所長は基本的に弥月の横にいるだけです。

 

 

多くの事務所では複数の弁護士が受任すると主尋問と反対尋問で担当を分けておりますが、とても羨ましいです。

 

 

しかし、少数の依頼者は所長に依頼しているのに、どうしてこの若造がメインで進めているんだという上記1のパターンの思いを抱くわけです。思いを抱くだけに留まらず、それを所長にぶつけます。

 

 

そうすると、打合せは所長がメインで進めることになるし、尋問も主尋問は所長がやります。留意すべきは、尋問以外の訴訟は弥月だけで引き続き対応しなきゃいけないってことなんですけどね。

 

 

弥月としては、「依頼者からの信頼を獲得することができなかったかぁ」と思う一方、「打合せと尋問で楽が出来ていいぞ」とも思います。

 

 

この前、所長は「俺が担当でも、弥月さんが担当でも、結果なんて変わらないのにね。ハハッ」と言ってました。

 

 

少なくとも、所長からそのレベルの信頼は得られているんだなと思いました。

 

 

他方で、上記2のパターンもあります。

 

 

その場合に最悪なのは、依頼者から「所長は何にも事件を把握していない。もう弥月さんだけとやりたい」と言ってくることです。

 

 

弥月としては、「おぉ、依頼者からの信頼を獲得することができた」と思う一方、「面倒なことになった」とも思います。

 

 

上記1のパターンは弥月が事務所に入る前からのお客さんや所長の知り合いの紹介で来たお客さんで起こる事態です。

 

 

上記2のパターンは弥月が事務所に入った後で事務所が顧問となったお客さんで起こる事態です。

 

 

上記1のパターンは弥月の安いプライドが少し傷つきますが、楽ができるという点でメリットがあります。

 

 

上記2のパターンは弥月は取るに足らない自尊心が満たされますが、仕事の負担が大きくなるというデメリットがあります。

 

 

なので、どちらもトントンのように思いますが、弥月は固定給なので、前者は費用対効果が高い一方で、後者は費用対効果が悪くなってしまいます。

 

 

そういうことを踏まえると、実は前者の方がいいのではないかと思ったり思わなかったり。

 

 

所詮、弥月のプライドなんてゴミ屑のようなものなので、考慮に値しないですからね。