こんにちは、弥月です。

 

 

先日、漫画家の芦原妃名子さんが亡くなりました。

 

 

「セクシー田中さん」というドラマの原作者です。個人的には「砂時計」を描いた人というイメージが強いです。

 

 

弥月は聖地巡礼のために島根県の更に僻地にある仁摩サンドミュージアムや琴ヶ浜に一人で行くくらい、「砂時計」が好きです。

 

 

「砂時計」は17年前に昼ドラで実写化されています。

 

 

丁度春休みだったこともあって、弥月は毎日観ていました。学校が始まってからも録画して観ていました。

 

 

あと、主人公を演じた小林涼子さんが可愛すぎます。

 

 

その翌年には映画にもなっています。

 

 

主人公を演じた夏帆さんが超絶可愛かったです。

 

 

ただ、全10巻を2時間程度でまとめるのは若干無理があったように思います。

 

 

ちなみに、弥月が初めて女の子をまともにデートに誘ったのもこの映画でした。

 

 

そんなわけで「砂時計」にはかなり思い入れがあります。

 

 

なので、芦原先生の訃報を目にしたときは、とてもとてもショックでした。

 

 

どうして自殺されたのかは今でも分かりません。

 

 

経過としては、ドラマ「セクシー田中さん」の脚本家がインスタに「最後は脚本も書きたいという原作者たっての要望があり、過去に経験したことのない事態で困惑しましたが、残念ながら急きょ協力という形で携わることとなりました」と投稿し、その後あらためて「私が脚本を書いたのは1〜8話で、最終的に9・10話を書いたのは原作者です。誤解なきようお願いします」と脚本執筆回について述べた上で、「今回の出来事はドラマ制作の在り方、脚本家の存在意義について深く考えさせられるものでした。この苦い経験を次へと生かし、これからもがんばっていかねばと自分に言い聞かせていきます。どうか、今後同じことが二度と繰り返されませんように」と記載したことが事の発端らしいです。

 

 

それに対して、芦原先生がX(旧Twitter)とブログで、ドラマ化に際しては「漫画に忠実にし、忠実でない場合は加筆修正をする」、「ドラマオリジナルの終盤も、原作者があらすじからセリフまで用意し、原則変更しない」、「原作者が用意したものを、そのまま脚本化する方を想定したり、原作者が脚本を執筆する可能性もある」ことを条件としていたのに、それが守られなかったので、脚本を執筆せざるを得なかったと説明しました。

 

 

そうしたら、脚本家に対して、SNSでバッシングの嵐が巻き起こりました。

 

 

で、芦原先生は攻撃したかったわけじゃない旨の投稿をした上で、亡くなられました。

 

 

この流れで脚本家が亡くなるなら、まぁ分かります。ちょっと腐した投稿をしたら原作者から反論されて、ネット民からひたすらバッシングされてしまったわけですからね。普通の神経をしていたら心が持たないでしょう。

 

 

しかし、亡くなったのは芦原先生です。

 

 

自らの投稿が攻撃の先導のようなものになったことに耐えられなくなってしまったんですかね。もしそれで耐えられないなら、繊細過ぎるように思いますが、もしかしたら他にも裏で色々とあったのかもしれません。

 

 

芦原先生の逝去に対して、ドラマ「セクシー田中さん」と放送した日テレは、お悔やみを述べたあとで、「『セクシー田中さん』につきまして日本テレビは映像化の提案に際し、原作代理人である小学館を通じて原作者である芦原さんのご意見をいただきながら脚本制作作業の話し合いを重ね最終的に許諾をいただけた脚本を決定原稿とし、放送しております」とコメントすると、そのコメントがまた荒れました。

 

 

確かに、日テレのコメントは冷たいかもしれませんが、正直間違ったことは言ってないと思うんですよね。どうしてそれで荒れるのかいまいち分からない。

 

 

脚本家も芦原先生もドラマの脚本制作過程に忸怩たるものがあったのかもしれませんが、芦原先生は1話~8話までは了承しておりますし、脚本家も9話、10話を芦原先生は執筆することに合意しているわけですし。

 

 

おそらく、ドラマ制作が走り出す過程で、日テレのスタッフが二枚舌を用いたり、芦原先生→小学館→日テレ→脚本家の伝言ゲームをする中で誤りが生じた可能性は高いと思います。

 

 

それでも皆が色々と思うところを飲み込んで、最終回を迎えたわけです。

 

 

脚本家としても吐き出したいことはあったでしょう。それに対して、芦原先生も事実経過を説明して反論をしたかった気持ちも分かります。

 

 

双方がそうやって説明をすることは自由です。この説明を受け取った人は「へー、裏側はそうだったんだ」と思うに留めれば良かったんですよ。それをすぐバッシングとかするからこういう悲劇が起きたんだと思います。

 

 

SNSとマスコミはどうも脚本家と芦原先生との対立構造を明確化した上で、原作尊重が超大事という論調になっておりますが、今回の自殺についての本質はそこではないような気がしてなりません。

 

 

もちろん、そもそもの発端は原作が尊重されるべきか否かだったと思いますが、そこは既に片が付いていたように思います。

 

 

こういうことを書くと、脚本家の肩を持っているとも思われかねませんが、弥月は基本的に原作厨です。

 

 

芦原先生のご冥福をお祈りいたします。