深夜という異空間 | ~バカだからこそ伝えたい~柳生龍の作家手帖|小説や詩、坂本龍馬のファンに贈るブログ

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柳生龍と木夕が執筆した小説や詩、坂本龍馬に関する情報をお届けします。柳生龍の作家への道のり

アフターダーク


久しぶりにこういう作品を読んだ気がする。
最近は簡単な本ばかり読んでいて、なんかストーリーを楽しんで
いただけのような・・・。


この本を読み終わった、感想はもう一度読みたい、
分析したいというのが正直な感想。


1回読んだだけでは、あまりにも奥が深い作品。
かつて日本文学科にいたオレにとっては思考をそそるシロモノだ。


浅野エリの存在意義は?
「顔のない男」はいったい何だったのか?

あまりのも疑問が残る。


おそらく、そこに重要な意味が隠されているのでしょう。

個人的には浅野マリの苦悩については、共感せざるおえない。
見た目が完璧の姉に対しての強い劣等感、心の壁というのは
誰しもが感じるものである。


これ誰か研究して!!!
オレそんな時間ない(笑)

○そして、今年は「白いキャンバス」を執筆しているオレですが、
やっぱり自分はこういう純文学が好きなんだなぁと、しみじみ
実感。でも、万民には好かれないだよな・・・。

実は「白いキャンバス」第3章が一番の主なわけですが、実際に設定
した事柄が現実に起きつつある今日この頃。書きづらくてしょうがない。

早く書き終わって、もっと深い純文学が書きたい。
“考えさせる”小説を書きたい。


○そもそも文学ってなんだろう、小説ってなんだろうっと
考えた時に、ゼミの先生の言葉を当てはめるととしっくりくる。


“生きるとはなんぞや”


だから、悩んでいない人には読む必要なはないのかなと思う。
もちろん大衆文学はエンターテイメントだから、それでいいのだけど
純文学は違う。読むことで、「?」を生み出してくれる。

『アフターダーク』とは「考える」ことによって自己洗練される
作品だったかなと思う。改めて文学の深さを実感させてくれた。


アフターダーク (講談社文庫)/村上 春樹
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