古いけど、新・感覚 | ~バカだからこそ伝えたい~柳生龍の作家手帖|小説や詩、坂本龍馬のファンに贈るブログ

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柳生龍と木夕が執筆した小説や詩、坂本龍馬に関する情報をお届けします。柳生龍の作家への道のり

最近読書にまたハマり始めました。
今回は読んだ作品は藤沢周平/著『用心棒日月抄』です。


こういう時代小説を読んだのは初めてでした。
時代小説と言えば歴史上の人物になぞって描くか、
空想の人物を描いて当時の生活を描くのが普通ですよね。


この小説は、第三者の立場で元禄赤穂事件と
巧妙にからませて描かれているのです。


元禄赤穂事件とは江戸時代中期の
元禄15年12月14日(1703年1月30日)に発生した主君仇討ち事件。


浅野と吉良の藩主同士が喧嘩をし、浅野のみが切腹になったのうけ、
不公平な審判に対して家臣赤穂浪士たちは不満だったのでした。


大石内蔵助良雄以下赤穂浪士47士が吉良に討ち果たし仇打ちをした事件です。

主人公・青江又八郎を用心棒という立場で描き、
その用心棒という仕事内容を元禄赤穂事件と絡めていきます。


一つの事件をまったく第三者の視点で描く小説は、
あまり読んだことはありません。

そして、青江又八郎自信の藩の問題も合わせて描いていきます。

いままで読んだことのない感じでした。


この小説は、当初この一冊で終わる予定でしたが、
あまりの面白すぎて、読者から続けて欲しいという声が殺到し、
『孤剣』『刺客』そして『凶刃』と次々と続けなくてはいけなくなったと
いうぐらいです。


ぜひ、読んでみてください。


用心棒日月抄 (新潮文庫)/藤沢 周平
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