こんにちは、中々雨の少ない日が続いていましたが、ついに梅雨入りしてしまいましたね。
まちの中では草木も伸びるし、雨で土砂崩れや地盤も緩むので、議員はいつも以上にまちの細かい変化に気を使わなければいけません。地道に一歩一歩頑張ります。
さて、今回は「家庭ごみの有料化」についての議事録です。
有料化が実施されて長く経ちますが、皆様はもう慣れましたでしょうか?
逗子市における「家庭ごみの有料化」は処理費用の削減につながり、結果的に有料化は成功していると言えると思いますが、施行までは議会でも沢山話し合いました。
議会では常に、様々な状況を想定、仮定して議論します。行政が何か失敗してからでは遅いのです。
また一見、世の中で「改革した方が良い」とされている事でも、改革できない理由があったり、改革する事で伴う弊害があったりする事もあるので、しっかり調べ、時には厳しい判断をしなければならない時もあります。
そして、それを市民にしっかり説明する責任があるのが政治家だ、と私は考えています。
というわけで2年前の会議録になりますが、お読みいただければ幸いです!
 

 


第二十六回「ヤギの議事録 ごみ処理経費低減のための民間委託推進について」(平成27年第2回定例会より)
 

 


◆16番(八木野太郎君)
ごみ処理経費低減のための民間委託推進についてお伺いします。
本年10月からの家庭ごみ処理有料化に向けての市民説明会、大変しっかりとやっていただき、ありがとうございます。
焼却処理対象ごみの減量化は、ひとえに市民の有料化への理解度にかかっていると言っても過言ではありません。あと一息ですので、気を緩めずに頑張っていただきたいと思っています。
一方では、ごみ処理経費低減のための方策として、同時期にごみ処理の民間委託をお考えとのことです。
予算ベース4,000万円に対し、決定金額3,240万円、落札率81%はすばらしい結果であると考えています。
そこで、質問は今回の委託収集業務は収集業務全体の何割に相当し、将来的に何割まで引き上げるおつもりでしょうか。民間委託の将来計画についても御教示ください。
なお、誤解なきようにしていただきたいのは、私は何が何でも民間委託にすべきとの立場で伺っているのではありません。市民と働く人たちの利益を優先して、官と民の役割分担をすべきと考えておりますが、市側のお考えをお聞かせください。


◎市長(平井竜一君)
ごみ処理経費の削減といったことを踏まえて、民間委託の推進についての御質問をいただきました。
この10月から家庭ごみ処理の有料化に当たって、収集業務の一部についての委託を実施するということで、御質問でも指摘いただいたとおり、4,000万円の予定価格に対して3,000万円強の落札ということで、収集委託のコストの削減というものは、かなり期待以上のものがあったというふうに受け止めております。
今回の収集業務の一部委託については、市域を二つに分けての委託ということになりますので、品目別の委託ということで、今の時点で何割が委託になったのかということを明確にお示しするのは難しいというのが実態でございます。二つの地区で一方は直営で収集している品目、同じ日にもう一方の地域では別の資源化品目を収集しているという、そういった組立てになってございます。
今後は中長期的には、市として現業職員の退職者不補充という原則の中で、環境クリーンセンターにおいては、収集業務の委託の拡大といったことを基本的な考え方として、今検討を進めているところでございます。したがって、クリーンセンターの職員が退職によって減員されれば、将来的には収集業務についての委託が全て委託での実施という方向性を目指すというのが今の基本的な方針でございます。
費用の面では、今回入札によって事業者が決まりましたので、今後この事業者が提示した費用ということを踏まえながら、民間委託へのロードマップを作成をしていく中で、費用対効果についても具体的な検討を進めていくということになりますので、今しばらくこの中長期的な見通しも含めた費用の部分についての検討のお時間をいただきたいというふうに思っております。
私のほうからは以上でございます。


◆16番(八木野太郎君)
ありがとうございます。昨今、落札率が95%を超えることが常態化している中での81%というのは、非常にすばらしい結果であるなというふうに思っています。
今後もロードマップに沿って民間委託を推進し、市民負担軽減に向け努力していただくことを期待しております。
そこで、民間委託における安全運転の担保について、ちょっとお伺いしておきたいのですが、逗子市の公用車運行業務における交通安全成績はすばらしい成績で、神奈川県内ではトップを争う成績であります。
逗子市の道路状況を考えれば、この神奈川県内でトップを争っているというのは、非常に逗子市が努力しているというふうに思っております。
これは職員の皆さんの安全運転に対する不断の努力であると思います。市民を代表して敬意を表すると同時に、今後の更なる安全運転に期待するものです。
さて、市民を巻き込んだ交通事故の発生は民間委託推進の妨げになるとも限りません。実際、昨年11月に湯河原町の民間委託収集車が重傷の人身事故を起こしております。市民が被害者になることは絶対に避けねばなりません。民間委託に際して、交通事故防止、安全運転をいかにして担保するのか、お聞かせいただけますか。


◎環境都市部長(田戸秀樹君)
民間委託に際しましては、当然委託の業者に対して仕様書というのを出しております。その中で受注者の責務としまして、勤務態度や労働安全対策等の教育や関係法令の遵守を義務付けております。万が一問題が発生した場合、まず指導し、改善が見られない場合は契約解除というのもあり得ると考えております。
今年度につきましては、半年契約ということで、まず業務内容に問題がなければ、次年度随時契約による延長が可能と考えております。そういった中で、受注者のほうでしっかり安全運転等を法令遵守を図るように義務付けておるということでございます。


◆16番(八木野太郎君)
了解いたしました。しっかりとその辺の市民の安全性の担保のほうを今後もしっかりと御対応のほうよろしくお願いします。
私がお願いすることは、先ほど市長は委託10割を目指していくとおっしゃっていましたが、繰り返しになりますが、官がすべきことはしっかりと官がやっていただきたいということですので、最後に市民の安全確保をお願いし、私の質問を終了させていただきます。



次回定例会につづく...
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