さて、今回は続けて取り組んできている「道徳」についてです。

 

実は、逗子市役所の職員さんの中に、私が小学校の頃によく悪戯をしてご迷惑をおかけしていた当時の事務員の女性がいらっしゃるのですが、よく庁内でお会いすると、やさしく「ちゃんと頑張ってる!?こないだの質問よかったよ!」などと声をかけてくださいます☆

 

子供の頃、学年の中でも特にヤンチャだった私は善悪の分別がつかず、しばしば親や先生方に叱られました(^^;;)その度に反省し、少しずつ大人になっていったわけで、当時お世話になった大人の方々にはとても感謝するばかりです。

 

幼少期における「常識」や「ルール」、「道徳心」は「親(家庭)」「学校(教師)」「地域」が協力して育んでいくものだと思っています。そしてそれはしっかりとその子の身になるまで何度も繰り返し導いていくべきものです。ですから教育委員会には、難しく考えず、道徳の大切さ、「人にやさしくする」「迷惑をかけない」「生命を大切にする」など、当たり前のことをしっかりわかるように繰り返し話していく事が大切だと、改めて提言いたしました。

また、道徳が教科化されることに合わせ、教員の指導力向上にどのように取り組んでいくかも併せて質しました。

 

「おもいやりの持てる、気持ちよく挨拶のできる逗子」を一歩一歩目指していきます。

ぜひ議事録お読みください↓

 

 

第二十三回「ヤギの議事録 小中学校における道徳教育について」(平成27年第2回定例会より) 

 

 

 

◆16番(八木野太郎君)
小中学校における道徳教育の教材の持ち帰り指導の効果と実態の効果の検証についてお伺いします。
これまでに市長並びに教育委員会の道徳教育に対する前向きなお考えや家庭、地域との連携の重要性も確認することができました。
しかしながら、家庭や地域の連携が重要であるとの認識にもかかわらず、教材の家庭への持ち帰り指導が徹底されていないことが確認され、その改善をお願いしました。
その後の家庭への持ち帰り指導の状況をお聞かせください。また、家庭での自主的な活動を促すとのことでしたが、具体的にどのようにされたのでしょうか。
道徳の時間は年間35時間と規定されていますが、全ての学級で35時間適正に実施されたでしょうか、実施状況についてお聞かせください。
併せて、教科化に伴う教員指導力向上についてお伺いします。
平成30年度以降、道徳は教科化されるとのことです。今から3年先のことですが、教員の指導力向上は急務のことと考えます。
逗子市総合計画、リーディング事業、教員の授業力・学級経営力・児童生徒指導力向上重点事業で、平成30年度に向けた事業内容が記載されていますが、平成30年度の教科化に向けての道徳教育指導力向上との項目に絞って、方針、目標並びに事業計画をお聞かせください。
私は、私を育ててくれた逗子市が平成30年度には全教科で鎌倉市、葉山町をはじめとする近隣市をりょうがしたいという夢を持っています。
そして、子育て世代が逗子市に住みたい、逗子市を選びたいと思える教育の逗子市にしたいと思っておりますので、お考えをお聞かせください。

 

◎教育長(村松雅君)
道徳教材の関係についてお答えをいたします。
議員から御指摘の後、月1回開催をしている校長会議、教頭会議の際、文部科学省からの通知を再度伝え、各学校に本教材の持ち帰り指導の徹底を指示しました。
各学校では、通知の趣旨を理解し、本教材を使用した道徳の授業を授業参観で公開したり、学級、学年、学校だより等で本教材を紹介したりして、児童・生徒が教材を持ち帰った際の家庭での活用について、理解と協力を求めています。
その結果、家庭への持ち帰り指導は徹底されてきたと認識しております。
家庭での活用を促す具体例としては、児童・生徒に何々について考えてみよう。家族の人の意見を聞いてこようというような課題を出し、家庭でも教材を開いたり、話題にしたりするような機会をつくるようにしています。
道徳の時間は週1時間、年間35時間、小学校1年生は34時間実施するということでどの学校も取り組んでおります。
道徳については、学校教育全体で行う中で、更にこの道徳の時間というのが規定されておりますので、各学校で行事等で実施できない週があったとしても、その分別の週で実施するようにし、年間総時数の確保に努めています。
教員の指導力向上については、逗子市の課題と認識していますので、教員の指導力向上のために、各種研修を企画をしたり、巡回指導員、スクールカウンセラー、教育指導教員等を配置したりしております。
道徳について、夏季研修において、逗子教育研究会道徳部会と共催で、道徳の授業の教科化、授業方法については評価の在り方というような内容で講演会を企画しております。
また、各学校の道徳教育推進担当者というのがおりますが、この辺のエリアである湘南三浦教育事務所管内の道徳教育研修会に出席し、そこで学んできたことを各学校に還元するという役割を担っております。

 

◆16番(八木野太郎君)
教材の持ち帰り指導の実態と効果の検証について、学校教育課のほうから回答をいただきました。
家庭への持ち帰り指導の徹底についてですが、昨年は小学校5校中1校で一部の学校で指導していない。中学校3校のうち2校で指導していないという状況が今回小中学校全ての学級で指導しているということになったということで間違いないですか。

 

◎教育長(村松雅君)
そのとおりでございます。

 

◆16番(八木野太郎君)
大変ありがたいなと、頼もしいなというふうに思っております。
持ち帰り指導の状況に関しては、今後も定期的に確認のほうはされるのでしょうか、お聞かせください。

 

◎教育長(村松雅君)
私たち学校のほうの教育課程は、まず年間の一番最初に授業時数の計画書を出し、それから終わってから報告書の提出を求めています。
内容については、各学校の教育課程編成ということで、学校のほうには任されておりますけれども、ただ教育委員会として全体を把握するという意味で、道徳に限らず、全体的に例えば学校参観のときの学校要覧の資料ですとか、そういうもので観察をして、継続的に見ていきたいと考えております。

 

◆16番(八木野太郎君)
ぜひしっかりとよろしくお願いいたします。
私が確認したかったのは、教育委員会として指示、指導したことが確実に現場で実行されていくかどうかと、今後確認していくことが組織の責務ではないかなというふうに思っているからです。
企業経営では当たり前のことですが、全ての企業行為についての効果を検証し、反省点や改善点を見いだし、次につなげること、すなわちやりっ放しはきつく戒められています。
道徳教育の効果の検証は、今後どのように具体的にされていくのか、そして道徳教育以外の教科の効果検証としては、全国学力・学習状況調査がありますが、前回の議会では同僚議員の指摘にもありますとおり、逗子市は鎌倉市、葉山町の後じんを拝しております。
万引きなど、不良行為やいじめの事案数の経年変化と道徳教育の実施状況の関連はどのようになっているでしょうか。
数値での検証や数値目標は企業活動だけのものではなく、教育関係にも共通するものだと考えておりますが、いかがでしょうか。

 

◎教育長(村松雅君)
学力・学習状況調査のお話がございましたけれども、これについても教科としては、学校で行っている教育活動の一部の教科の一部と考えておりますし、問題行動等調査の結果と道徳教育の効果の因果関係をはかるということは、なかなか難しいと考えております。
先ほどの道徳の時間と学校全体の道徳の活動、教育全体を鑑みた道徳教育ということを連携させるということがまず一番大事なことかと考えております。
教育はその特性からいって、一朝一夕に結果が出るものではありませんので、子供たちの実態や必要に応じて、繰り返し、繰り返し指導していく、継続、反復ということが大切であるというふうに考えています。

 

◆16番(八木野太郎君)
御答弁ありがとうございます。
おっしゃるとおり、教育は一朝一夕で結果が出るものではないと、そのとおりだと思います。
だからこそ、明日の授業のための効果検証が必要なのではないでしょうか。また、子供たちの実態や必要に応じて、繰り返しの指導が重要ともおっしゃっていらっしゃいます。その実態や必要性が効果の検証そのものではないでしょうか。
そちらの確認、今後どのようにされていくのか、最後にお聞かせ願えますか。

 

◎教育長(村松雅君)
逗子市の教育委員会では、学校の日常の教育活動について、かなり情報がリアルタイムで入ってきていると感じております。
そういう中で、学校の対応と教育委員会の指導が常に年度の初めとか終わりのときだけではなく、日常的に連携ができるように、担当の指導主事、それから研修会等も捉えて話をしていきたいと思いますし、直近では明日校長会議がありますので、最近の話題も含めて、学校と積極的な情報交換をして、指導していきたいというふうに考えております。

 

◆16番(八木野太郎君)
分かりました。ぜひしっかりとした対応をお願いします。
続きまして、教科化に伴う教育指導力向上について、こちらもお答えいただきましたが、私が本件を確認したかった要因の一つに、私の小学校時代の道徳の授業が起因しています。
私の先生は全く教科書を使わずに、先生が独自で準備された教材と内容で授業が行われていました。
その内容は、教科書とは全く異なった特定の民族や個人的、政治的思想を恣意的に押し付けようとする内容であり、子供ながらに違和感を感じたからです。
先生方の道徳教育に関する知見を深めていただき、学校基本方針や道徳教育全体計画に記載されている学校像や生徒像が早急に達成されることを期待しております。よろしくお願いします。

 

 

 

次回定例会につづく...

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