こんばんは、最近は東京都心での54年ぶりの11月の雪ということで、逗子もとても寒かったですね。2月の駅頭活動並みの極寒でした(^^;;)

こんな時期は鍋ですな。寒いと悪いことばかりでなく、スーパーに鍋の素スープが沢山あり、選ぶのが何とも楽しいです。暖かい食べ物を楽しみに頑張りましょうね!v

 

さて、本日の議事録は市民生活に最も身近な一つである「家庭ごみ」についてです。

なんとなんと、逗子市はごみを焼却して出た灰(焼却灰)を埋め立てる場所が残りわずか!!

という事で他のまちにある施設に持ち込み「溶融固化処理」をしています。

さてはて溶融固化ってなんだろ~、という感じですが、簡単に言えば焼却灰を超高温で溶かし、冷やし固めて鉄の石ころみたいなものにする事なのです。

これを道路舗装や壁などの材料にして使うことで、ごみの有効活用!・・・と言いたいところですが、この処理には大量のエネルギー、すなわち化石燃料を使います。

その結果、とても高価な処理方法(1トンで約5万円で年間約2720トン)で、さらに大量の二酸化炭素を排出してしまいます。

最近はエコブームですが、果たして地球規模でみて、何が本当のエコなのか、、とても考えさせられる状況となっています。

というわけで、私の行政に対する質疑をお読みいただけますと幸いです。

 

 

第十八回「ヤギの議事録 ごみの焼却灰溶融処理について」(平成26年第4回定例会より)

 

 

◆16番(八木野太郎君)

家庭ごみ処理の有料化についてお伺いします。
焼却灰の溶融処理を決定・実施するまでには、多くの検討・調査をされてきたことと思います。前回、市長に溶融施設を御覧になったかとの質問をさせていただきました。ぜひ市長におかれましては、施設を実際に見学に行っていただきたいと今でも思っておりますが、私の質問の真意は、焼却灰を溶融するのにどれだけのエネルギー、すなわち化石燃料を使い、どれだけの二酸化炭素を出しているのか御存じなのかを確認したかったからです。
ずしし環境会議二酸化炭素削減部会では、二酸化炭素削減のための活動を児童・生徒にも浸透させるべく努力をしています。その一方では、焼却処理する段階で二酸化炭素を大量に発生して、無害になった灰を貴重な限りある化石燃料を使用し、温暖化の主要因とも言われている二酸化炭素を更に発生させてまで溶融処理をしています。いま一度、その意義を御教示ください。

 

◎市長(平井竜一君)

焼却灰の溶融処理についてのお尋ねをいただきました。私が直接溶融施設を視察しているという事実はないわけでありますけれども、当然担当のほうでしっかりとその施設についての技術的な面、環境面への影響等は調査した上で、当然適正に処理されているということで、今年度から焼却灰を溶融固化を行っているというところでございます。
二酸化炭素に対する影響等々、御指摘をいただきました。もちろん、かなりのエネルギーを費やして溶融固化をしているという意味では、二酸化炭素の排出は確かにされているというふうに理解をしております。一方で、溶融固化の技術によって焼却灰の中から金や銅などの有価金属等を回収する。さらには、残った溶融スラグを土木資材として全量資源化されるということで、そこから生み出される資源といったものも活用されているという意味では、プラスの面もあるという中で、今回の溶融固化による処理ということに全量を踏み切ったわけでありますので、そういった意味では、当然状況をしっかりと把握しながら適正な処理に努めていきたいというふうに思っております。

 

◆16番(八木野太郎君)

市長のほうで御答弁いただきましたが、数字のほうまではあまり理解をされている感じではないのかなというふうに認識しましたが、現在、焼却灰を溶融するのに3事業者に外部委託し、大量の電気と化石燃料であるコークスを使っています。行政は、3社がどれだけの二酸化炭素を出しているのか、そして1トンの灰を溶融するのに何キロワットの電気と何キログラムのコークスを使っているのか把握はされているでしょうか。また、1トン溶融処理するのに、3社の平均で約5万円かかっており、逗子市の排出する2,000トンと鎌倉市からの受け入れ分720トンを合わせた年間約2,720トン、金額にして合計約1億5,000万円の費用は新たなる市民負担となっていますが、今後永久に二酸化炭素を出し続けてまで、今のままの処理を継続していくのでしょうか。子供たち世代への影響をどのようにお考えか。今後新たな最終処分場の選定や今ある最終処分場の再生、もしくは容量を拡大し自己完結型に戻すことについてなどのお考えはないのか、お伺いします。

 

◎環境都市部長(田戸秀樹君)

まず、多岐にわたる御質問だったんですけれども、溶融固化の、申し訳ございませんが、二酸化炭素の排出量というのは事業者のほうで確認は取れていないんですけれども、1トン当たりどのぐらいの燃料を使っているかというところでは、3社ございまして、1社はおっしゃるようにコークスで燃やしていますので、140キログラム、電気炉のところが2社ございまして、1社が1万キロワット、もう一社のほうが650キロワットのエネルギーを使っているということでございます。市のほうの焼却施設につきましては、昨年で基幹改良工事が終わっております。そのときの結果としてのテストの中で、1日当たりの排出量の比較では13.1%の削減が実施されたということになっております。当然、将来にわたってというところにつきましては、まず逗子市としてごみを出さない、燃やさないということで、灰を減らしていくことで当然溶融する量を減らしていくのが必要かなと思っておりますし、当然事業者もISO14000シリーズの認証取得をしております。設備に対して温室効果ガスの削減に努めておりますので、我々はとにかくそちらのほうに出さないことが必要かなと考えております。
また、最終処分場の再生若しくは容量拡大という御質問なんですけれども、今ある最終処分場につきましては、平成5年から使用を開始しております。実際、池子の場所での最終処分場というのは、あれが三つ目でございます。容量自体がもう一杯になるというところで、平成21年度に一度、かさ上げ工事ということをしております。これはかさ上げということで10%未満の軽微な変更ということで変更を認めていただいて、約5,000立方メートルのかさ上げが行われております。また、平成23年度、平成24年度で転圧工事を行って、そちらのほうで4,549立方メートルを減容させていただいております。しかしながら、平成25年度の残容量自体がもう4,529立方メートルということで、全体容量があと8%しかございません。ですので全量を出さずに、今までのように埋め立てていれば、あそこはもう数年で一杯になってしまいます。先ほど申し上げましたように、かさ上げというのは軽微な変更で行いましたけれども、あれ以上の容量変更となりますと、またあそこの施設自体の構造計算から始まって、ほぼ新設の最終処分場をつくるような手続が要るということ、当然経費もかかります。また、ほかの場所への最終処分場の設置となりますと、やはりそれはもう今のこの逗子市の状況を考えて、適切な場所は当然ございませんし、仮につくるとすれば、どれだけの大きさをつくらなければいけないのか、また住民の同意をどう取っていくのか、期間等を含めまして非常に難しい問題だと考えております。
したがいまして、今、都市の多くが最終処分場を持っていない中で、灰を最終処分せずに資源化するということで、溶融固化という技術ができております。とにかく灰を減らすことが一番重要ですけれども、出てしまった灰については資源化をしていくというのが、今の段階では最善の方法と考えております。

 

◎環境都市部長(田戸秀樹君)

申し訳ございません。数字のほうで1か所間違いでございました。先ほど電気炉で1万キロワットと答えてしまいましたが、そこは1,000キロワットの間違いでございました。

 

◆16番(八木野太郎君)

いったん終わります。


次回定例会につづく...


逗子市議会議員
やぎの太郎