結論から言おう。

はんだ付けの良し悪しは、見た目で判断出来ます。



良いはんだ付けは、
見た目も美しい。

以上‼




・・・って。



それは無いやなぁ。。。

電子工作を始めて作ってみたんだが、ちゃんと動作しないんだよなぁ。
そんな話を、最近良く耳にする。

「診てやっから持ってきてみぃ?」
動作不良の大半は、はんだ付け不良が原因。

小学校高学年で、始めて組み立てた8石トランジスタラジオキット。
AM 810kHz FEN極東放送(現在はAFN)が奏でる音楽は、他のラジオとは違った。

そんな気持ちを皆さんにも解って頂きたく。。。

修理報酬の唐揚げ弁当やワイルドステーキが、タダで食べられなく成るのを覚悟の上で書く‼





最初に断っておく‼
オイラのはんだ付けは、完全に我流。
昔は教えて貰うのでは無く、師匠から盗むっ‼

本当に正しいはんだ付けを学びたいのならば、NPO法人・日本はんだ付け協会が開催する「はんだ付け講習・検定」を受けた方が良いだろう。

なんせオイラは、SOPパッケージ(ピン間1.27mmピッチ)も、SSOPパッケージ(ピン間0.65mmピッチ)も70W級のはんだごて(コテペン70)で作業するのだから。。。

補修用の部品も手に入らなく成ってきました。
(使いやすいはんだごてを探し中です)



さて、本題に入ろう。

はんだ付けには、360℃の壁が有るのをご存知だろうか?

詳しくは、このご時世ググった方が良いので割愛。

様は、いかに上手く鈴と銅の合金層を作るか?である。

その為には、250℃~350℃の間ではんだ付けをする必要が有る訳だ。

そこでまず問題に成るのが、はんだこて先の温度。

温度調整無しのはんだごてのこて先は、ワット数に関係無く、概ね500℃前後。

こて先の温度が200℃も違ったら、はんだ付けは「失敗して当たり前」である。

きっと動くキット?を組み立てた動作不良の大半は、はんだ付け不良。熱の加えすぎ(オーバーヒート)である。

時には、ランド(銅箔)を剥がしてしまったり、最悪の場合、熱で電子部品を壊してしまったり。。。
(オイラは、アマゾ○などの激安中華キットで一発動作しなかった経験は、残念ながらまだ無い)
(そもそも、日本の技術が注ぎ込まれている電子部品、電子機器がそんなに品質が悪い訳が無い)


次に問題に成るのが、糸はんだ。

最近では、RoHS指令も有ってか、鉛フリー(Pb-Free)はんだが売られている。


この鉛フリーはんだは、共晶はんだ(鉛入り)に比べ、歴史もまだ浅く各社研究開発中。

個人的に、はんだ付けの際の温度管理が難しく(共晶はんだに比べて、はんだ付け温度が高めで作業がしにくく)感じるし、銅食われします。(こて先も食われます)

この鉛フリーはんだは、鉛の代わりに銀や銅を使うことで融点を下げている訳だが、銀や銅が入っている事から(高価であり)、一部のオーディオマニアに指示され、音が良いとの理由から、販売店でもオーディオ用などと言って販売している始末。

往年のWestern Electric、Altec Lansing、UREI、Solid State Logic、STUDER、Mcintosh、CROWN(AMCRON)が、銀入りはんだを使っていただろうか?
銅入りはんだを使っていただろうか?
宇宙用?はんだを使っていただろうか?

何故そんな事を言うのか?
銀入りも、銅入りも、アルミットも使っているくせに。。。
使っているから、言うんだよ。
使っているから、長所・短所が解るんだよ。

まぁ、(使いづらいから)確実に出番は減ってますがね。

ネットの書き込みレビューは、鵜呑みにしない。必ず自分で考え行動する。そいつがオイラの信念だから・・・。



またまた、話が逸れてしまったので、本題に戻るとしよう。

さてぇ~。

まずは、準備。

道具箱やらをゴソゴソ。。。

はんだごては、gootのKS-30R。
保険の意味で、コントローラ。
そして、コテ台。(クリーニングスポンジは、あえての半分カット。これがミソ)



はんだごての説明。
gootのKS-30Rで、30年近く前の物です。現在でも販売されています。
勿論、ニクロムヒータです。
(流石に、こて先は変えました)
取り付けを10mm位長く出しているトコがミソです。
(確か?これでコントローラは不要のハズ)
勿論、メーカ推奨害。自己責任でお願い致します。


新調するなら、立ち上がりが速いのでセラミックヒータタイプの方が良いでしょう。
個人的には、白光の「FX650-81」がコストパフォーマンス的にお薦め。


はんだは勿論、共晶はんだ。
個人的に、プリント基板のはんだ付けには、
錫60%、鉛40%。
ヤニ入り(フラックス入り)で、太さ1mm位が使いやすいでしょう。

はんだペーストや、追加でのフラックスは不要です。



そして、コテ台。
クリーニングスポンジを半分に切るのがミソ。
切ったトコで、はんだをこそきおとす様に使います。

新しく新調する際は、ドッシリ、ガッシリしたヤツね。くれぐれも安全第一で御願いします。

チョッと触れば火傷するし、机だって焦げる。
ちゃんとしたコテ台を使って下さいな。
↓以前書いたので、参考まで。




さて、実際の作業たが。。。
一度、観て貰った方が良いかな?

こんな感じ。
・・・ねっ。
って「何がだよ‼」ってか。。。

1)準備完了。(こて先温度500℃)
2)水を含ませたクリーニングスポンジで、こて先をクリーニング。(こて先温度500℃→200~250℃)
3)基板と部品をはんだ付け。(こて先温度250℃~300℃)
4)こて先に、はんだが着いたまま、はんだ付け終了。(こて先温度が500℃に成っても、こて先は、はんだで保護されている)

‼注意‼
勿論(カッコ内)の温度は、オイラの感覚である。

でも、この感覚が大切。

何箇所もはんだ付けをする際は、2)→3)→2)→3)または、2)→3)→3)→3)→2)の繰り返し。

こて先が汚れて来たり、はんだが流れなく成って来たと思ったら、クリーニング。

簡単でしょ。


この動画を撮影後は、先程お薦めした白光の「FX650-81」を使ってみました。
セラミックヒータで立ち上がりが早くて良い。
実売価格千円チョッと。
下手なニクロムヒータのはんだごてより安い。
なかなか良いです。

実は、コッチも買ってみたんだが・・・。
今回の様なアキシャル部品のプリント基板はんだ付けには、こて先をSB型からB型に変更しないと個人的に使いにくかったので・・・。×



良いはんだ付けは、見た目も美しい。

さぁ、どうかな?

判断は、皆さんにお任せします。





👋ほんじゃねぇ👋