慣行栽培に限らず、農に関わっていると緑肥というものに触れることがあります。
この緑肥とは、食用のために育てるのではなく、育てたものを土に還していくことで、土を育てていくためのものなんです。
だから育てるんですが、食べません。
わざわざ育てたものを、刈り取って土の中に入れていくんです。
そうすることで、いわゆる土がフカフカになったり、土の中の微生物やミネラルのバランスが整ってくれるというものです。
これは自然界の力を借りて、土の元気を取り戻そうというのがベースにあります。
この自然界の力というのが素晴らしいんですよ。
よく僕らが「雑草」と呼ぶ草たち。
この子たちはやたらめったら生えてきているんではないんですね。
それぞれの子が役割を持ってそこに生えてくるわけです。
例えば農薬を使い続けて、土の中の微生物などの生態系が壊れた場所を耕して経過観察をします。
すると最初は草すら生えてきません。
その後に背の高い草が生えてくることがあります。
この背の高い草たちは何をしているんでしょう。
背が高いということは、その分根っこも強いんです。
だから硬く締まった土を、その強い根っこで耕しくれているんですね。
そしてその役目が終われば、次の種類の草たちにバトンタッチしていく。
ここで考えてみると、その場所に必要な草が生えてくるという風に仮定します。
というか僕はそう考えています。
そうであれば、緑肥の種をインターネットで買ってばら蒔くよりも、そこに生えている草を土にドンドン還してあげる方が早く、そしてその土の状態や段階に合っているんじゃないかなと考えています。
だから今回は畑に生えた草を刈り取って、そのまま緑肥にしてみようと考えてみました。
さてさてどうなることでしょうね。
楽しみです☆
それでは。
畑とHIPHOP
峯山 耕平