セントラル愛知交響楽団のホルン奏者、八木健史(やぎたけふみ)のブログへようこそ。



自分軸で生きることについて、綴っていきます。



前回に続いた内容を書いていきたいと思います。かなり前ですけど、読んでからだと繋がりやすい内容です。

苦しみを、知らず知らずのうちに選択していっている人がいる。

そこから抜け出せるんですよ、と書きました。




今回は、僕が実際に苦しみから抜け出す時に取った方法、やり方を書いていきますねニコニコ





さて、人生の苦しみといっても、いっぱいありますよね。




僕が手にした苦しみの大きかったものは、まず怪我ですね。

自分のやりたい事である、ホルンが吹けなくなりました。

実は2回もガーン



一度は中学3年の時。

この時すでに、演奏家になりたいと思っていましたが、自転車で転んだらしく(脳しんとうで、覚えてないんです)口の中を縫う怪我をしました。これで楽器が初めて吹けなくなりました。


二度目は留学からの帰国後に、アルバイト先での事故。

この時は大変でしたショボーン腰の骨折もあり、楽器で音を「出せるようになる」まで2ヶ月かかりました。リハビリをして再び演奏家として吹けるようになるまでは1年!


文章で書くと10行程度ではありますが、当時は苦しかったです。


口を縫うと、縫った場所がしこりとして残ります。

そのしこりが、楽器を演奏するのを邪魔するんですよね。



「このしこりがある限り、前のように吹けないのでは?」

「もう、諦めるべきなんだろうか…」



こんな気持ちになりました。



じゃあ、どうやって苦しみを手放すことができたのか?というと、



「自分は、何があってもやりたいんだ。やり遂げたいんだ。」



という、自分自身の心の声が聞こえるまで、諦めずに練習し続けたんです。



さっき書いたように、「諦めようか、もう潮時かもしれない。」と何度か思いました。

こういう時って、やってもやっても、どうにもならない、出口の見えない時なんですよね。



そんな時は「よし!ホルン吹きの八木健史は今日まで。明日からは、何か別のことをして生きていこう。」と決心するわけです。




そうしたら、涙が後から後から、止めどもなく溢れてくるんですよ。

それで知るんです。

「僕は、本当に楽器を吹きたいんだ。ホルニストという夢を諦めたくないんだな」

というふうに。




そうなると、もう心は決まっているんで、傷のこととか、後遺症とか、どうでもよくなるんです。

それでもやる、って決めたわけですものね。

ハンデがあろうが、才能が無いかもしれなくても、結果が出るまでやるだけだ、って。



そうなった時、僕は完全に怪我の苦しみから抜け出すことができたと感じました。



痛みがなくなった時でもなく、しこりが小さくなった時でもない。


今できることを最大やって、結果がどうあれ、それでもまだやり続けようと思った時、怪我や病気は、ただの環境・個性でしかなくなったんです。



ポイントは、自分の心の声だと思います。

誰かにやれと言われたわけでもない。

誰かが良いと言っていたからでもない。

なんとなく、そうするべきだ、とかぼんやりした気持ちでもない。



自分の心に問いかけて、聞いて聞いて、心の奥からの本心か確かめて。

なんなら諦めて。

それでも諦めきれない時。



本当の自分の心の声が聞こえたんです。


自分軸って、こういう形もあるんだと思いましたね。




苦しみから抜け出す第一歩。



今日は、自分の心に聞いて聞いて、聞きまくって、本当の自分の声を聞いてみると、苦しみから抜け出す出口に立てるよ。



そんなことをお伝えしたくて書きました照れ