ハイトーンを出すための条件別、具体的な練習方法を提案する第2回!(正確には3回目の投稿ではありますが)


②高い音に身構えない、そのための練習法


さて、まずは『高い音に身構えている』とは具体的にどういうことなのか。
そこから説明しましょう。

「音階を吹いてみてください」
とお願いしたとします。

ドレミファソラシド〜♪

きっと、とても良い音で鳴るはずです。

では、「音階を、上のソまで上がって下さい」とお願いしたらどうでしょうか?


高い音が得意な人は、さっきとなんら変わらないでしょうが、意外と多くの人が、

ドレミファソラシド、レミファ

みたいに、つまずいてしまったりします。


これは、
「高い音に上がらなきゃいけない!難しい〜」
「上手くいくかなぁ?」
などと、考えてしまうために、最初にすんなり出た音まで上手くいかなくなってしまう…


つまり、『高い音に身構えている』状態なのです。



ここから脱出するには、
まず自分の音を、自分でよく聞くことです。(これは、ハイトーンに限らず重要!)
特に、高い音に上がる前の音に注目します。


そうすると、ある時はとても良い音が出ている中音域が、高い音に上がるフレーズや、特定のシチュエーション(スラー、タンギング、跳躍など)の時だけ、かすれたり音が潰れたりしているのに気がつくはずです。


そこに気がつけば、あとは高い音の前に奏でる音が『良い音』になるように気をつけて、何度も練習していきます。


すると、高い音の前の音が変わると、高い音が上手くいくようになる体験をするはず。

そうなんです!
高い音に身構えてしまっている人、は、そもそもそんなにハイトーンが不得意な訳では無いのです。

ただ、「高い音は難しい」とか「高い音はこうしないと出ない」などの思い込みがあるからなんですね。



最後に、僕のハイトーン克服法を。

ズバリ、
トランペット(自分の楽器よりも音域の高い楽器)を吹く!

です。


トランペットで出した音をホルンで同じように出すと、
「あれ?案外ハイトーンが出ていたんだ」と思うんじゃないでしょうか。
他の楽器を吹くと調子が崩れる…なんて考えている方もいるでしょうが、それこそ思い込みなのでは?

僕は、調子悪くなったりしませんよ。


最後の最後に。
トランペットとか、他の楽器は吹く機会がないという方のために。


マウスピースだけで、CDなどをかけながら、歌、ヴァイオリン、ギター…
なんでもいいので、真似しながら吹いてみてください。

そして、楽器につけて、「同じように」吹いてみてください。(運指は適当でOK)

音は多少違っていたとしても、ここでも、気が付かないうちに、ハイトーンが出てしまっている自分に気がつくと思いますよ。