大学生と接していると
彼らは胸に
ぱんぱんに膨らんだ風船を抱えているように見える

ぷちんッと指したら
はじけて消えてなくなりそうな


みんなそれぞれに可愛らしくて
魅力たっぷりなのに

素顔はなかなか見せてくれない
カタにはめこんだ自分を抜け出ない


ちゃんとしていないと
可笑しくないようにしないと
四方アンテナをはって過ごしている


空気を乱すことにはひどく敏感だ


もっと仲良くなりたくて
お互いのこと知りたいとホンネでは思っているのに


周りを見て自分の振る舞いを決めることに
注力しすぎて少しづつ疲れる

その積み重ねが
自分はどうしたいのかを分からなくさせる



あ、あの頃のわたしなんだ
彼らを通して20年前のわたしと出会う



時空が混ざったような不思議な感覚



当時の自分に語りかけるように

もっと君たちのダメダメっぷりや
恥かしい所をいっぱい知りたいよ
と、無言のメッセージを送る


だってその先に、キラキラしたそのまんまの
彼や彼女の姿が待ってるから

そこからが始まりだから



あと3ヶ月
もっと彼らと仲良くなれるかな~