その5 宮古島の日本酒事情 | パソコン、インターネットで、南信州の温泉、観光ご紹介、宿泊は天竜峡温泉ホテルへ

その5 宮古島の日本酒事情

宮古島3日目になり、オリオンビールは最初水みたいに軽くてなんだと思ったのですが、続けて飲んでいるうちに美味しくなって良かったのですが、また、泡盛も昔今から三十数年前、新宿の通称「小便横丁」(今はきれいになったと思いすが)で仕事と夜学の後お金がないので泡盛とか芋焼酎を飲んでいたのですが、この旅行で30数年振りに飲んだ泡盛は昔とは全く違って美味しかったのですが、どうしても日本酒が飲みたくなって何処かに売っていないかとコンビニに行っても焼酎ばかりでがっくり来ていたところ、妻があそこに日本酒がありそうだというので、生簀料理のお店に入ってみました。

一合700円という高いお酒がありました。日本酒などこの沖縄では水みたいなもので飲む人もいないだろうからやむ得ないと飲むことにし、夕方で少し冷えてきたので、お燗をして飲もうとお願いしたところ出てきたお酒が、熱すぎて飲めないのです。

どうしたんだと聞くと、日本酒はほとんど出たことが無いのでお燗の付け方が判らないとの事。人肌の温度にしてくれと注文を付け、最初に出してもらったお酒は、引っ込めますかというので、もったいないから飲むが、冷たいお酒を注ぎ足してもらいどうやら飲める温度にして飲みました。2本目以降は丁度良い温度で出てきました。

飲んでいるうちに妻が、目配りをするのでその方向を見たところ、「越の寒梅」が床に無造作に置く所がないのでここに置くと言った感じで置いてあるではありませんか。小母さん小母さん、このお酒はいくらだとお聞きすると、6本本土から来たお客様からいただき、あちらこちらに配った残りですという。700円で良いですとの事。ほんとに良いか再三確認しとりあえず2合飲んでいると、私が酔ってきていることもありくどく値段を確認するものですから、酒屋さんに電話で確認したら、このお酒は1,500円はすることが分かりましたと言ってきました。

今回は私が教えなければこのお酒の価値が分からなかったわけだからと言う訳でもう1本「越の寒梅」を700円で飲ませてもらい、帰りに1本文は還暦のお祝いにということでおまけしてくれ気分良く宿に戻りぐっすり就寝。お酒を飲まれない方は「越の寒梅」がどのくらいのお酒か判らないと思いますが、ディスカウントショップでも、時季により違いますが、7,000円から8,000円はするのです。ちょっと高級な飲み屋さんでは1合3,000円と言う所もあるのです。

よほど日本酒がお好きでないなら、沖縄では日本酒は飲まれないほうが無難です。そして思いましたのは、当たり前のことですが、価値の判らない人に、高級なものを送っても粗末にされるだけですから、良く見極めて送るべきですね。それにしても「越の寒梅」を6本も送ったお客様はよほどこのお店が気に入って、まさかこのお店が「越の寒梅」の価値を知らないとは思わなかったことでしょう。そのお陰で私は少し得をしたような気分になりました。本当は得をしたわけではないのですが。