*中学時代に関する回想を何年も書き終えることができないのは、高校でなく中学時代が、私にとり大切な「青春」と呼ばれる期間であるからなのだと思う。それゆえ、「何を書いても、何かを書いていない」感覚に陥り、書き進むことができないのだろう。

 

*中学卒業を最後に、幼稚園からずっと想い続けてきた川田栄子さんとは、一切人生の行き先が交わらない状態に陥ってしまった(成人式でも再会を果たせなかった)ゆえ、「川田栄子さんのいない日々」は私にとり、「絶対的に何かが足りない毎日」であり、それがゆえ、高校以降のことを書く作業に着手できないのだろう。

 

*更には、「社会全体の、私に対する扱い」が、幼稚園から中学3年生までの「常に人の輪のなかにおく」から、高校時代3年間に限って「完全に嫌悪感をもって扱われる」に変わった経緯が私には「いまだに全く理解できない」ため、高校卒業から数十年を経た今となっても、「高校3年間をどのようにとらえたらよいかわからない」のが本音なのだと思う。