GORE GORE GIRLS Vol.10
バカにふりそそぐ木漏れ日の温度
GORE GORE GILRS
ここしばらく、お笑いライブと劇団イベント公演に行っていたため、純粋な観劇は少々久しぶりでした。
ちょうど一ヶ月前くらいに、王子小劇場で「ガチゲキ!」を観て以来。
天気が良くて、いい感じの日でしたね。
王子小劇場って地下なのもあるんで、終演後にあそこの階段を登ってくると、外の明るさに目が死ぬ。眩しい!
以下、ネタバレ含む感想です。
「スーツよし、髪型よし、ネクタイよし、肩パッドよし、Tフロントよし。
いろんな顔を使い分けて生きてきた。会社での顔、家庭での顔、3代目Jソウルとしての顔、、、。
本当の自分を見失う前に、僕は自分探しの旅に出る。」
そんな書き出しのSF小説を破り捨てて、俺は街に出る。
「クソ面白くねえ」
地面には子どものスニーカーが、かたっぽだけ落ちていた。
俺はそれをはこうと、する。
GORE GORE GIRLSが日常の「退屈」と「孤独」と「モンドセレクション」を描き切る青春群像劇風茶番劇。
「俺はただ、楽しいことがしたいんだ」
(劇団サイトより)
まさに、「青春群像劇風茶番劇」という感じでした。
登場人物たちは、皆、お笑い芸人という道を選んだ人々。(一人だけ、その彼女がいますが)
ハルという男を筆頭に、彼らは「モンドセレクション」に傾倒しています。
舞台上にはテーブルと、椅子がいくつかあるだけ。そして、テーブルの上には、モンドセレクションを受賞したお菓子達。
いわば、「モンドセレクションのお菓子を愛でる芸人の会」なんですが、その愛でっぷりが尋常じゃない。
愛でるというか、もはや中毒になっているのでは…というレベルの表現でしたね。
物語の中心であるハルに至っては、3年弱、モンドセレクションを受賞した食べ物しか口に入れていません。
確かに、モンドセレクション受賞のお菓子等々には美味しいものが多い気がします。
作中では「たべっこどうぶつ」と「チョコパイ」が印象的なんですが、どっちも美味しい。お菓子美味しい。
しかしまぁ、ここまで…?と、思ってしまった私は、物語にイマイチ入り込めなかったなぁ。というのが正直な感想です。
確かに、モンドセレクション受賞っていうお菓子等々って美味しいのが多いですわ。
しかしまぁ、ここまでなる程…?って思ってしまったので、私はイマイチ入り込めなかったなぁというのが、正直な印象です。
なので、観ている間は、モンドに魅入られていない常人組のキャラクターのほうがすきでしたね。
常人組っていい方もどうなんだろう。
ただ、今回それがお菓子だったからわかりづらかった、というだけで、多分きっとどこにでもありうる物語だったのかなぁと。
売れない芸人たち。自分たちこそが一番面白いはずなのに、売れない。
そしてそんな現実から逃げた先が、モンドセレクションというものだっただけなのです。現実逃避の先に、それがあったというだけ。
でも、いくら現実逃避したって、芸人なんか辞めたくたって、辞められない。
「辞めちまえ――辞められるもんなら」
最後、芸人の道を諦める覚悟を決めた後輩に対して「ぶちのめしてやる」と言い駆け寄り、後輩をマイクの位置に漫才を始める、という終わり方は、綺麗で良かったです。
語彙力弱くて伝わりにくくて申し訳ない。
ちょっと入り込めないまま終わってしまったのと、もしかしたらハルはまたどうせ新たに逃避先をみつけてしまうんじゃないかという、もやっとした感じが残ってしまったのが残念でしたが、75分程度の短さながらも、十分に楽しめる作品だったのではないかと思います。
ロッテのチョコパイ、美味しいよねー。