独ドルトムント、危機越えて躍進 迫る欧州CL決勝 売上高20年で4倍 財務再建・アジア開拓奏功
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO81060100Q4A530C2TB3000/
独サッカー強豪のドルトムントの経営方針に関して興味深い記事でした。
ドルトムントはドイツのサッカークラブで唯一上場しており、20年前、上場間もない時期に陥った経営危機を乗り越えて健全経営を続けてきました。
ドルトムントと言えば、有力選手を無名時代に獲得して成長させてビッグクラブに売り抜けるイメージがあります。
日本人に馴染みのある選手で言えば香川真司選手ですし、サッカーファンお馴染みの選手で言えば、
デンベレ、ハーランド、サンチョ、レヴァンドフスキ、ゲッツェ、ムヒタリアン、ギュンドアン、ベリンガム、マートセン(レンタル)と挙げたら本当にキリがありません。
その一方でオランダやフランスのチームと違い、ただ若手や有力選手を放出する草刈場のイメージではなく、ドルトムント自体にも一定程度以上のブランド価値が間違いなくあります。
それはドルトムントほぼ一筋のロイスの様な選手がいることも影響しているかもしれません。
健全経営でファンをドイツ国内でもアジア圏でも獲得し、収益基盤と財務体制が強固だからこそメリハリの効いた補強が取れているのでしょう。
他の欧州のビッグクラブは資金力のあるオーナーのポケットマネーを頼りにしたどんぶり勘定の経営を行っているチームも多いため、決して目立ちはしませんが、最も再現性のあるチーム作りをしている強豪チームと言えるかもしれません。
記事でとても参考になったのが、ドルトムントのCFOが最も重視している指標が財務レバレッジということで、サッカークラブと言えども一企業と一緒なのだなと妙に納得感がありました。