朝の静けさ。
さわやかな風が慰めを運び、
乾いた大地は朝露から潤いをもらう。

生きてきてよかった。


苦しみのとき
じっと 忍耐していた自分に 
そっと 静かに  つぶやいた。

「ありがとう。 生きてくれて。」

苦しみのときも
悲しみのときも
希望が見えないときも、
下を向いたまま
小さな苗の薔薇達のために 
土を配合し、手入れをしてきた。

暗闇のとき、
初めて咲いた薔薇に
どれほど感動したことだろう。


そのときのよろこびを忘れてはいない。

そして、今想う。
苦しみも
悲しみも
痛みも
失望も美しい、と。

いつも「だいじょうぶ」に
包まれていることを知ったから。


苦しみや悲しみ・・
それらはやがて燻し銀の輝きの宝となり、
ほほえむものとし、
歌うものとされるのだ。


さあ、
今日を生きよう!

弱くてもいい。
足りなくてもいい。
この自分を愛し、包んでくれている
響きのなかに浸ろうではないか!

溢れるばかりの  
いのちの響きのなかに。


やがて
本来の美しいわたしへ
自然にかえられていくのだから。



みなさま、お幸せでありますように。



即興・・・
聖なる息吹に感謝しつつ。