「笹まき」という郷土の味を知ってますか?

ちまきのカテゴリーの中での、ひとつの形態のようです。

 

てっきりこちら東北地方限定のものとばかり思ってましたが、意外にあちこちで似たようなのがあるんですね・・・

巻き方も作り方も色々ありますが・・・

 

こちら宮城での、ワタシの馴染みな笹まき・・・

ワタシの小さい頃よく食べていて、未だに記憶に刷り込まれた懐かしい味の思い出です。

 

昔、まさに6月の今頃の季節に実家でよく作っていて、思い出すと急に懐かしくなって食べたくなります。

 

小さなころ、この時期は近くの河原あたりへその年の新しい熊笹を採りに行かされました。

その熊笹を2枚使ってもち米を入れ正三角形に包み縛り、大きなアルミシュウ酸鍋で茹でます。

 

この熊笹二枚で均整のとれた正三角形のカタチへと包み、それをイ草で縛るのです。

それがまたかな~り高度な技術で、教えられてもすぐには真似ができませんよ、アタシは未だにできません。

 

食べるときは、砂糖きなこに付けたりして甘くして食べるのです。

作りたてよりも、一日寝かせて翌日からの冷えているほうが美味しい。

 

早速、近くの産直マーケットに出向きましたら、ありました!

近隣の農家さんが出品していたものです。

 

 

ワタシの思い出の笹まきは正三角形、見た目はこんな感じです。

甘い砂糖きなこも付属してました。

 

細部、昔に実家でやっていたのと微妙な雰囲気の違いはありますが、なにより懐かしいな・・・

 

 

さ、食べましょう・・・

思ったより柔らかい茹で上がりになってます。

 

山形・庄内地方のように黄色ではなく、こちら宮城なので白いのが普通です。

 

塩が利いてませんね、これは塩茹でではなかったのかな?

実家の我が家のやり方はしっかり塩茹でして薄っすら塩味が付くので、きなこ無しでも充分美味しかった。

米の粒々感が残るような食感だったです、柔らかすぎてベタベタと餅状態になってはダメなんです。

中の米はあくまで炊いたご飯状態なのが思い出の味で、そういうのが思い出の味。

 

それとコレは笹の香りが弱いな・・・

本来はもっと鮮烈で清々しい笹の香りが立っていて、中のもち米にも香りが移っているんですが・・・

 

今時期、大量に作っては室内にぶら下げてあって、一週間くらいはそこからちぎち取ってはおやつに食べてましたよ(笑

笹の良い匂いが家の中に漂ってたなぁ・・・

 

なんか、いろいろダメ出ししちゃいましたが、歳がいったこのおっさんには「ああ懐かしいなあ・・・」です、涙出そう(笑。

 

それにこうして懐かしくなって食べたいときに、手っ取り早く買えて食べられたのですから、作ってくれた生産者さんには感謝です。

なにせこんなシンプルなものでも、材料を揃えて作るとなれば結構な手間暇が掛かりますからね、だから懐かしくなるワケで・・・

 

また別な生産者のも食べようと思います、いまが旬です。

 

PS:これと同じように、懐かしい味として「宮城のしそ巻き」というのもあるんです。

  それはまたの機会に・・・^^)/