私がオススメする親子勉強会で最優先事項に据えているのは

「中学受験の志望校に合格する力をつけること

です。


 お子さんじゃありません。親が、です。


 「難しいんじゃないの?」と思うと思います。

 実際難しいです。

 私は医者ですが、滑り込みで医者になりました。

 県1番の中高一貫校も滑り込みで入りました。

 私自身中学受験をした時、例えば私はつるかめ算のやり方を知らず、全部数えて解いていました。進学塾ではなくて地元の宿題塾に通っていたので、おおよそ受験テクニックのようなものは習いませんでした。

 そんなわけで、ミドリが生まれた時、私はつるかめ算がわからなかったわけです。これではもしミドリが成長し、中学受験をしたいと思った時に何も助けになれません。


 だから私は、ミドリが0歳の時から中学受験勉強を開始しました。


 しかし、ミドリに受験をさせたかったわけではなく、もしミドリがどこかのタイミングで医師になりたいとか、中学校受験をしたいと思った時に助けになるためには、私の今の力のままでは何の役にも立たないと思ったからです。過去の入試問題を買い、自分で時間を測って解き、

今何が解けないか?

解き方が理解できていない問題はないか?

解けるとしても小学生のミドリにわかりやすく教えてミドリが解けるように導く方法がわかるか?

などなどを考えました。そしてネットをみたり参考書を買ったりして一つ一つ、勉強を進めました。難しいところもありましたが、それでも「小学生が解ける問題なのだから、大人の自分が本気で勉強すれば分かる」と思っていましたので、落ち着いてじっくりやりました。そしてミドリが3歳の頃には、「少なくとも自分が受験するのであれば県1番の中高一貫校には上位で入学できる」というレベルまで上げられました。そのあとは復習をしつつ、中学校以降の範囲にも手をつけました。


元々はわからない状態から独学でわかるところまで上げましたので「わからない状態からわかるようにするにはどうすれば良いか」などのコツも身につきました。その経験はミドリを勉強する時も

「あー、そこわかりにくいよねえ。パパはこうやって乗り越えたよ」と言って教えることができました。


親子勉強会をうまく行かせる一番大事なのはコツは「実際に自分も同じ問題を解いてみる。解けるものは解き方を伝えれば良いし、解けないものはどうにかして解けるようになり、どうやって解けるようになったかを子どもに伝える」

ということだと思います。伴走ですね。一緒に山をのぼる感覚で一緒にやるわけです。このスタイルでやっていけば、今目の前に解けない問題があったとしても2人でうんうん唸って考えたり、議論したり、手分けして解法動画を探して一緒に検討したりできます。この作業は1人でやりよりも信頼できる人と一緒にやった方がずっと心強く、楽しく行うことができます。


というわけで、子どもと一緒に学ぶ力をつける。全部がわかって全部教えられる必要はありません。一緒に学べるレベルの力です。それを早い段階からつけはじめておき、親が「普段から勉強して成長する習慣」を持っておくことが重要です。