書かないつもりでしたが、12月21日のブログ3つ目、書かせていただきます。
散歩をしながら、ふと自然が身近にあってよかったなと写真を撮りました。
厳しいときもありますが、でも、なにげない風景が東京にいた私にとっては貴重です。
読もうと思っている本をどうやって紹介させていただこうかと散歩中考えていたのですが、読んで自分が体験するまでに時間がかかりそうなので、読む前に本を1冊紹介させていただこうかと思います。
『山に生きる』 三宅 岳著
目次
ゼンマイ折り
月山筍採り
炭焼き
馬搬
山椒魚漁
大山独楽作り
立山かんじき作り
手橇遣い
漆掻き
木馬曳き
阿波ばん茶作り
どんなお仕事なの?と思い、今手元にある本ですが、この中で体験した山仕事は一つもありません。
ゼンマイではなく、ワラビなら取った経験はありますが、ワラビよりもゼンマイの方が、食べるまでの下処理に時間がかかって、今ではゼンマイ取りをする人も少ないのではないかと思います。
まずは、目次でさえ、読めないので、フリガナをつけてみたいと思います。
1 ゼンマイ折り
(取りではなく、折りだそうです。昔の人は、ワラビを取って温泉で洗うと灰汁が抜けるとご存知だそうで、ワラビを温泉で茹でて、鮮やかな色合いを出していたそうです。ゼンマイは乾燥させたりなんだかんだと作業が大変だとは聞いていますが、実際ゼンマイの下処理をした経験はありません。ゼンマイは育ててますがね。
( ̄∇ ̄;)ハッハッハ。3年目にしてプランターで育つ山菜たちは元気でございます。料理、苦手でございます。ごめんなさい。来年はモミジガサの味噌汁、祖母のかわりに堪能させていただきます。)
2 月山筍採り
(月山だけというタケノコを専門に取るお仕事でございます。山のダイヤだかルビーだか?昔はそれくらい貴重だったそうです。食べてみたいですね。)
3 炭焼き
(ぽつんと一軒家とかで紹介されていますので、省略。炭焼いたら寝れない。涅槃から遠いお仕事でございます。)
4 馬搬
(ばはん。切り倒した木を馬によって運んでもらうお仕事です。馬と共に生活をするそうです。隣にいつも馬がいる仕事。寝ても覚めても。)
5 山椒魚漁
(さんしょううおりょう。最初、山椒と魚の漁だと思ってました。山椒魚自体、見た経験がございません。天然記念物では?昔は採ってよかったのかな?)
6 大山独楽作り
(おおやまこまづくり。小さい頃、木のコマで遊んだ経験があります。コケシはまだ岩手には作っている方がいらっしゃいますが、コマはあまりおみかけしません。コマは乾いたミズキという木から作るそうです。伝統工芸、職人さんですね)
7 立山かんじき作り
(私がやってみたい仕事でもあります。猟銃を取るにしろ、山に登るにしろ、このかんじきが欲しいのです。できれば、自分の足に合ったサイズを作って、雪山の中でもほどけない結び方までできるようになりたいのです。)
8 手橇遣い
(てぞりづかい。豪雪地での雪上の木材運搬のお仕事です)
9 漆掻き
(うるしかき。 漆の木に「うるしかんな」という道具を使って、傷をつけ漆の樹液を取るお仕事。漆を取り終わった木は伐採してしまうのだとか。木がかわいそうと思ってしまいましたが、切株から櫱【ひこばえ】と呼ばれる脇芽みたいなもの?が生えてきて、10年するとまた立派な漆の木になるそうです。
そういえば、杉の木伐採しましたが、伐根しなかったので、すでに立派な杉の木が脇から生えてきました。植えていないんですけどね。すごい生命力です。これもひこばえでしょうか?)
10 木馬曳き
(きんまひき。木材を運ぶときに、山林の中に木材で道路をつくるお仕事です。文章では、『二本の木を平行に並べて滑走面にし、そこを底面として、何本かの木を渡して荷台とする』そうです。凸凹した山の中に木で梯子を作って、地面に置き、その上を木材を載せて、転がすイメージでしょうか。)
11 阿波ばん茶作り
(番茶ですね。四国山地の懐で、独自に発展を遂げた後発酵茶製法のとびきり爽やかなお茶。だそうです。私はほうじ茶も好きです。緑茶も、抹茶も好きです。お茶の作り方はさっぱりわかりません。バクテリアによる嫌気発酵らしいです。微生物調べたいです。キノコといい、発酵といい、土といい、微生物大活躍です。)
以上、目次の説明でした。
体験していないので、さっぱりイメージがわきません。著者もあとがきに書いてございますが、山仕事、ほんの一部のご紹介だそうです。
私も、山仕事は他にもたくさんあると思ってます。伝統工芸も独楽(コマ)だけではないと思うし、山岳信仰があったのなら、木彫りの彫刻の仕事もあったと思います。狩猟も山仕事ととらえるなら、はく製をつくる方も山仕事だっただろうし、山の中でしか育たない生薬もありますから・・・・・・。キノコ取りなども山仕事ならではだと思います。
山で育った植物と畑で育った植物では味が違います。一度でも山取りされた山菜を食べた方は、次に畑で取れた植物を食べると、口をそろえて「味が違う」といいます。
祖母は、滑落してまで、山菜取りに行ってましたから。祖母にもう一度、食べさせてあげたいですが・・・・・。味噌汁の汁だけでも・・・・・。
御山、様様ですね。これだけたくさんの仕事を人間にくださるのだから、山を知れば知るほど、登りたくなるもの致し方ありません。
海に行けばもぐりたくなるし・・・。
自然は偉大ですね。散歩の話から、山の話になってしまいました。
御山について熱く語らせていただきましたので、そろそろおいとまさせていただきます。
どんな低い山でも、登ると気持ちがいいものです。
冬は鳥に出会えるし、春は山菜(あるところとないところがありますが、地面をはいずりまわると山野草はいらっしゃると思います)、夏は新緑とマイナスイオンを浴びに、秋は紅葉とキノコ(毒の場合もあるので、採種は注意が必要です)そしてまた冬になりますね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。無常ではありますが、日本の四季は変化しながらでも、かならずそこにあるものですね。地球がある限り、永遠に繰り返されるのではないかと思います。
本日も皆様にとって身近に自然がありますように。